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もう日本では大災害を扱った映像作品は創れないのかも [日記]

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先日、TBS系列で放送されていた日曜劇場『日本沈没-希望のひと-』が最終回を迎えました。
日本沈没ー希望のひとー Blu-ray BOX

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  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2022/04/06
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日本を代表するSF作家である小松左京が1973年(昭和48)に発表した「日本沈没」は当時空前の大ベストセラーとなり映画、ドラマと相次いで映像化されました。
私は1974年のTBS制作のドラマ「日本沈没」を当時まだ小学校に上がる前の幼稚園の年長組のときにリアルタイムで放送を観ていました。

まだ地震発生のメカニズムなどが一般的に認知されていない時代にプレートテクトニクス理論を使い日本列島が海中に沈むというアッといわせられるストーリ展開を6歳の私がどうどう捉えて観ていたのか?
多分、円谷プロが担当した特撮パートの火山噴火や大津波、お城が崩壊するような災害シーン、潜水艇わだつみ号の海底調査シーンをウルトラマンシリーズを観るような感覚で母親と一緒に布団の中から観ていたのだと思います(放送は日曜午後8時だったようです)

実際に特撮シーンは火薬やミニチュアをふんだんに使った派手な演出でした。

小学校に上がる前に観たドラマの記憶がそこまであるの?と思われるかもしれませんが今でも各話の印象的なシーンは頭の中で再現できますよ(幼馴染にも子供の頃のことを今でもよく覚えているなぁと感心されることも多いです)
話数は忘れましたがドラマの中で山村から住民みんなでトラックの荷台に乗って避難する際に橋(吊り橋?)を渡る際に重量オーバーでこのままでは橋が崩落するかも?というときに老婆が自ら荷台から身を投げようとするのを見て居合わせた女の子が自分が持っていた人形を橋の下に捨てるシーンがありましたが特にこのシーンは今でも鮮明に覚えています。
こんな感じで思い入れのあるタイトルでもあったのでかつて”ドラマのTBS”といわれた黄金期の名作連ドラを制作したTBSが再び手掛ける"令和版の日本沈没"には特別に期待して毎回欠かさず観ていたのですが最終回に至るまで私の期待を満たすには程遠い内容の作品で終わってしまいました。

サブタイトルの-希望のひとーからちょっとこれまでの作品とは毛色が違うぞとは予想はしていましたがここまでとは・・
この作品を楽しんで観られていた方には申し訳ないけどあれ「日本沈没」ではない全く他のドラマでした。


だって全然、揺れないんだもん[あせあせ(飛び散る汗)]

ドラマを見ていても日本が沈むというシリアスさが伝わってこない。

原作が書かれた当時から阪神淡路・東日本大震災とこれまでの災害規模を凌駕する大災害を経験した日本で悪戯に不安を煽ったり被災者の心理負担を考えると演出の大幅修正や方向転換は予想できましたが全くの別物のお話になってしまいました。

移民先がどこになるかという不安の中で会社帰りに居酒屋で飲んでいられる社会状況って・・
毎週、大怪獣や宇宙人に町を破壊されていても気丈に生活する市民じゃないんだからねぇ

・・他にもいろいろ言及したいこと盛りだくさんですがこのままこの作品を語るといろいろ不満ばかりになっちゃいそうです[たらーっ(汗)]
原作の裏テーマは国土を失った日本民族が果たして他国で生きていけるのか?だったそうです。
人類史上経験のない程の高度経済成長を遂げて世界の表舞台に再び現れた日本人は他の国からどのように見られ、本当に救うに値する民族なのか?
今回のドラマでは沈みゆく日本から国民を海外に避難(移住)させる点に過去作品より比重が置かれていましたがちょっと数合わせに終始した感が否めず残念でした。

災害描写の制限があるのならこの空前の避難作戦に重点を置くのは原作の意図したテーマに近づくのでもう少し詰めたストーリーが展開されていたらどうなっていたかなぁ
まだ映像化されていない”日本沈没第2部”を扱った方が面白かったのかもしれません。

もともと2クール(26話)の作品を時間枠延長は有ったけど1クールで納めるというのにもともと無理があったのかなぁ?



amazonのプライムビデオで私が子供のころに見た「日本沈没」全話が視聴できることを知り現在、1日1話ずつのペースで視聴しています。

スクリーンショット (111).png
1974年の作品ということもあり映像の古さは否めませんが懐かしい思いで毎回観ています。
主題歌は五木ひろしさんの歌う「あしたの愛」という曲なのですが驚いたことに歌詞テロップなくても今でもちゃんと歌えました(覚えていた)
山口洋子作詞・筒美京平作曲という当時の鉄板コンビの作品です。

【東宝特撮Blu-rayセレクション】 日本沈没

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  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2009/11/20
  • メディア: Blu-ray


令和版の田所博士は香川照之さんでしたが昭和版(映画版も)では小林桂樹さんが演じています。
この二人の俳優さんの演じ方(演出)の違いを観ても両者の作品の方向性の違いが如実に表れています。
当時の風俗(Hな方でなく)も画面から垣間見えてなかなか面白いですよ
とくに当時のクルマには眼がいきますねぇ

ヒロイン(阿部玲子)役の由美かおるさんがフェアレディZを乗り回しています
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お金持ちのご令嬢という設定なので最上位グレードの240ZGでしょうか?
タミヤから今年発売されたものと同じボディ色でした。
タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ No.360 ニッサン フェアレディ 240ZG プラモデル 24360

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  • 発売日: 2021/06/12
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