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オピネル・トレッキングナイフ [アウトドア]

現在、秋の陸奥湾ホタテの養殖作業中でしてブログ更新やご訪問ができにくい状況です。
普段やらない肉体労働なので体力的に支障があります。
今年の作業は天候不順(この場合、時化(しけ)なのですが)により作業日と休業日と半々といったところで順調ならもうとっくに作業が終わっているはずなのですが・・今日も時化による休業でした。
作業期間中は土日祝日の休養はないので県内各地でこの時期盛んにおこなわれるイベントもお預けです。
明日は青森港で海上自衛隊の護衛艦いずもの一般公開、あさっては八戸港でやはり護衛艦いかづちの一般公開がありますがさて行けるかどうかは微妙なところです(2,3日時化が続く気配)


その日の作業が行われるかは朝5時の判断で決まるので毎朝早起きです。

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今朝は頭上をシベリアから南下してきた白鳥の群れが飛んでいきました。
町内の収穫が終わった田んぼに日中群れで居て朝晩は川の河口付近に居るみたいです。

電柱の高さほどの低空を飛んでいくときもあって羽の音が結構凄いですよ。

さてとある記念日の記念品としてささやかなものを自分用に買いました。

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アウトドアナイフの超メジャーブランド・フランスのオピネル社製トレッキングナイフ#7です。

木製の柄の部分が塗装されているタイプでアップルグリーンというカラーを買い求めました。

本当にささやかなものでamazonで2千円ちょっとで手に入ります。
こちらのトレッキングナイフシリーズには初めから紐を通す穴と紐がセットされています。
この色が気に入って買いました。


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ブレードの長さは80mmということなので通常のオピネルの#7というサイズに当たります。
オピネルの売れ筋サイズは#8でブレードの長さが85mmだそうです。


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成人男性が持つと#7はちょっと小ぶりですね。
こうして持ってみるとちょっと懐かしい感じがします。
高校のワンゲル部に所属していたころに最初に手に入れたナイフがやはりオピネルでした。
当時からアウトドアショップの店頭で容易に手に入るナイフでした。
当時のものは今では何処かで失くしたのか手元にないので実に20数年ぶりのMyオピネルですね。





オピネルは木製の柄の部分が濡れると膨張して折りたたみ式のブレードの出し入れに支障をきたすことがあるようなので柄の部分にネット推薦の蜜蝋ワックスを塗って防水加工と防汚加工をしてみることにしました。

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こちらの蜜蝋ワックスもアマゾンで600円程度で購入できます。


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蜜蝋ワックスを塗っては乾かし、塗っては乾かしを2回繰り返したところです。
余り表面の変化は感じられませんが数日置いてからもう一度塗ってみます。
このメーカーの蜜蝋ワックスにはヒバ油も配合さていてMyオピネルからもヒバの香りがするようになってこの点だけでも個人的には満足。
青森のヒバの産地だったところに住んでいますので今でもヒバの香りは大好き。
さて肝心のソロキャンプデビューも今シーズンは微妙な感じになって来ました。
11月になると里にも一度だけ降雪がある地域なのでマンガのような冬キャンどころでもなくなります。(虫がいないし汗もかかないという点ではいいのですけど)
ものすごく寒いです。
シュラフは3シーズン用を買ってあるのですが・・・


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天皇陛下御即位記念五百円バイカラー・クラッド貨幣 [日記]

令和元年10月18日より天皇陛下御即位記念五百円バイカラー・クラッド貨幣の引き換えが開始されました。

私はおととい、このことを知って休み明けの今日のお昼休みに近くの銀行に行ったらすでに在庫切れ[ふらふら]
町の郵便局でなんとかゲットすることができました。
都市部では交換初日ですでに在庫切れになったのでは?

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表面 「高御座」
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裏面 「菊花紋章と梓とハマナス」
ぱっと見で500円硬貨とは気づきにくいデザインなので市中で釣銭に紛れて受け取るとちょっとはっとするかも・・自販機とかでは使えるのかなぁ?
紙幣をカラーコピー機やスキャナーの原稿台に乗せると確かその時点で犯罪になる(偽札製造未遂)とか聞いたような気がするけど硬貨は不問だったっけ?

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GUNDAM SENTINEL [ガンプラ]

ヤフオクで「GUNDAM SENTINEL(ガンダム・センチネル)」という大型本を落札しました。
平成元年に出版された書籍で発売当初、私も購入して持っていたのですが引越の際に行方不明になってしまいどうしても手元に欲しくなり入手しました。

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「ガンダムセンチネル」とは簡単にいうと一年戦争(ファーストガンダム)~Zガンダム~ガンダムZZという一連の”宇宙世紀”の物語と後に劇場公開される「逆襲のシャア」との時間的隙間を埋めるモデルグラフィックス(MG)誌上での連載企画のことでガンダムの”外伝”の一つです。
アニメ化にはなっていませんがMG誌上では小説パートに連動したガンプラキット(フルスクラッチや既製品改造)の画像と作例記事とで構成されその集大成として刊行されたのがこの書籍です。
私はMG誌に連載中のガンダムセンチネルについてはみていなかったのですが経緯は忘れてしまったのですが書店で一目見て衝動買いしてしまったのだと思います。
たぶんこの表紙の作例にやられた口だと思います。

もう30年も前のことなので記憶がはっきりしません。
うら表紙の価格表示の消費税も3%時代です。
当時アルバイトをしていた母体がおもちゃ屋さんだったディスカウントストアの店先にガンプラなどの模型コーナーがあって入荷したばかりのセンチネルのガンプラを数個買った記憶があります。(当時はファミコンソフトの人気作とかもアルバイトの特権で優先的に変えていました)

たしか引っ越し荷物の中にも未組立のキットが数個あった筈なのですが見える範囲の積みプラの山にはないのでまだほかにも積みプラが眠っているということか・・・
う~ん、全部で我が家に積みプラって何個あるのか?
だんだん怖くなってきました[ふらふら]


買い戻した感が強い本ですがこれからじっくりと中身を読み込みます[黒ハート]

[ぴかぴか(新しい)]秋のホタテ養殖の作業が始まりましたので当面ブログの更新頻度が落ちます。
 また他の方のブログへ訪問させていただく時間も無くなりそうに忙しいのでご無沙汰するやもしれません。
 その割には本日のような時化が続き何もすることが無くなったりする日もあります。


MG 1/100 MSA-0011[Ext] Ex-Sガンダム (ガンダム・センチネル)

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  • 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
  • メディア: おもちゃ&ホビー
MG 1/100 MSZ-006A1 ゼータプラス (テスト機カラータイプ) (ガンダム・センチネル)

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  • 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
  • メディア: おもちゃ&ホビー
MG 1/100 MSA-0011 Sガンダム (ガンダム・センチネル)

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  • 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
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HGUC 1/144 MSA-0011 Sガンダム (ガンダム・センチネル)

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  • 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
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HGUC 1/144 MSA-0011[Ext] Ex-Sガンダム (ガンダム・センチネル)

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  • 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
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1/144 ガンダムセンチネル フルアーマーZZ

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  • 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
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MG 1/100 FA-010A ファッツ (ガンダム・センチネル)

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八戸で「しんかい6500」一般公開 [艦船]

2019年9月22日(日)に八戸市の八太郎岸壁でJAMSTEC(海洋研究開発機構)の有人潜水調査船「しんかい6500」とその母艦である「よこすか」の一般公開がありました。

私の子供のころTBSで「日本沈没」という連続ドラマが放送され劇場版や小松左京の原作とともに空前のブームとなりました。
劇中では「わだつみ」という有人潜水調査船にパイロット(操縦者)と地球物理学者が乗り込み日本海溝で日本列島に忍び寄る破壊的兆候を目の当たりにするのですがこの「わだつみ」が子供のころに大好きになり毎回放送を楽しみにしていました。
潜水シーンは特撮でしたのでウルトラマンなんかと同じ感覚で見ていたのかも・・・
それ以来、しんかい2000ーしんかい6500が活躍するTVのドキュメンタリー番組なんかも欠かさずに観ています。
最近ではWOWOW制作のTVドラマにも登場。
連続ドラマW 海に降る Blu-ray BOX

連続ドラマW 海に降る Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray
主演は「あまちゃん」でブレーク直後の有村架純。
女性初のしんかい6500のパイロット役です。
海に降る

海に降る

  • 作者: 朱野 帰子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/01/13
  • メディア: 単行本
▲原作はこちらです。私も読みました。コミカライズやオーディオドラマにもなっているようです。

ということで今回の一般公開は心待ち待ちにしていました。

深海潜水調査船支援母船「よこすか」(4,439t)

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この日の一般公開は実は翌日の23日(祝)に予定されていたものを台風17号の接近にともない一日前倒しで実施されました。当初の予定通りだったら「しんかい6500」を見る機会はまた遠くなってしまっていただけにナイスな判断で助かりました。
船首側から見ても特に普通の船っぽくしかみえませんね。

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船名の「よこすか」はJAMSTECの本部がある横須賀から由来しているものと思われます。
[かわいい]JAMSTECのHPへ(こちら

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一般公開が行われた八戸港の八太郎岸壁は以前、南極観測船「しらせ」(2代目)の一般公開が行われたのと同じ岸壁でした。
9時30分からの一般公開ということで自宅からクルマで1時間半ほどかけて岸壁に到着。
40分ほど前に乗船待ちの列に並んでほどなく乗船できました。
自衛隊艦籍の艦船公開とは違って物販のテントもなく少々寂しい感じ。
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艦橋左舷より岸壁を見下ろしたところ。
駐車スペースもだいぶ埋まってきてまだまだ乗船口に向かう人の群れは絶えません。
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操舵関係の機器類。
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記念スタンプも押させてもらいました。


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船内会議室の壁面を飾る日本画。
他に研究者の居室(寝室)などの公開もありました。


はっきりいって早く「しんかい6500」に会いたいという気持ちを押さえながら館内を見学しているとやがて視界の先に「しんかい6500」が姿を現しました。

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こちらがしんかい6500の格納庫。
しんかい6500は全長9m、幅2m、高さ3mあるそうでこちらの格納庫内で整備作業まで行われるそうです。
海自の一般的な護衛艦のヘリ格納庫より大きいような気がします。
護衛艦の一般見学会では格納庫にヘリが収容されていることはないので広く感じますがしんかい6500を収容してもかなりの広さと余裕を感じます。
高さと奥行きが「よこすか」の方が大きいかなぁ
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格納庫内のしんかい6500はこのような一般公開用にスケルトン仕様でした。
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主蓄電池はリチウムイオン電池に換装されて小型軽量化になっています。
先日発表になたノーベル化学賞の吉野彰先生らの研究成果はこんなところでも貢献されています。

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船体を覆う外殻パネルですがこうした切り欠きもあり内部は部品や配管がむき出しになっています。
スタッフの方の話だと外殻パネルの中には海水も流入していてパネル自体の機密性はないとのことでしたその代わり操縦者や研究者3名が乗り込む耐圧穀(たいあつこく)は強烈な水圧に耐えられるような頑丈な構造(真球に近い形状)になっています。


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しんかい6500の正面。
ほぼ真球型の耐圧穀を包み込むように曲面構成された外殻パネルで覆われています。
真ん中の丸窓の耐圧穀からの覗き穴でその周りにテレビカメラやデジカメ、可動式投光器などが配置されています。

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マニュピュレータ(ロボットアーム)とサンプルバスケット。
海底で資料を採取してサンプルバスケットに載せた状態で浮上します。


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マニュピュレータの取付部周辺は結構複雑な構造でした。

ハセガワ 1/72 有人潜水調査船 しんかい6500 推進機改造型 2012 プラモデル SW03

ハセガワ 1/72 有人潜水調査船 しんかい6500 推進機改造型 2012 プラモデル SW03

  • 出版社/メーカー: ハセガワ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
しんかい6500はハセガワからキットが発売されていて私も持っています(1/72スケール)
こちらのキットのサンプルバスケットは一体成型パーツなのでバスケットの網目の再現が無いのでディテールアップポイントとして網目を再現しようと実物を見たかったのですが結構細かい網目なので1/72スケールだとどのような素材を使えばよいのか思案中です。
同時にマニュピュレータの油圧ホースの再現もセットで考えないと・・・

現在のしんかい6500は1989年の完成時の姿と大きく外観上の変更点があります。

船尾にある推進器を1基だけだった旋回式大型から船尾両側に1基ずつ中型の固定式に変えています。
2006年公開の映画「日本沈没」にはしんかい6500の改造前の姿で登場しています。

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こちらが改造後の推進器です。改造前は大型のものが1基だけ船尾に”金魚の尾ひれ”のようについていました。
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推進器改造前の姿(ハセガワのキットより)左右に可動⒨ほぼ真横まで動かすことができたようです。
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推進器の上の船体に空いた丸い穴は改造後に追加されて水平スラスターです。

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水平スラスターは前方に1組(左右)、改造後に追加された後方に1組(左右)さらに垂直スラスターが機体側面に左右1組装備されて姿勢制御・運動性能が格段にアップしたそうです。
水平スラスターは最近の漁船にも装備される傾向が増えていて岸壁への離岸接岸等の横移動が容易になりました。
私が手伝いに行っているホタテ養殖船も新造時に新規に装備しました。


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これは多分、水流の方向や強さのセンサーかな?


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しんかい6500の船尾側。
格納庫の天井が高いです。


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船尾の外殻パネルカバーが外されていました。
速度検出器とかかれたセンサーがむき出しになっていますがこの速度検出器はDVLと呼ばれる対地速度計です。
2017年からの改修時にしんかい6500の操作系が大幅に見直されてGPSの衛星信号を受信できない深海においてもしんかい6500自身の移動方向・移動速度を計測してマップ上に現在位置(自律測位)を表示できる「Shinkai Track」というナビが装備されました。
DVLはセンサーなので水流にむき出しになっていないと意味がなさそうなので現在の運用ではこの船尾の外殻パネルカバーは外しての潜航しているのかも?(現在JAMSTECにメールで問い合わせ中)

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船尾底部の様子。なかなか見ることがない部分です。
この先、船体中央の底にはバラストが積んであるはずです。

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「よこすか」の後部甲板。
「よこすか」は「しんかい6500」の運用母船なのでここは「しんかい6500」を海面に降ろしたり、海面から引き揚げたりするA型クレーンがあります。

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約26トンある「しんかい6500」を持ち上げます。
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クレーンの船体には着水揚収装置。

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※JAMSTECのサイトよりお借りした画像。「よこすか」からの陸揚げ風景。


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格納庫の奥にある巻き上げ機(ウインチ)。A型クレーンと連動して「しんかい6500」の引き上げや引き降ろしにつかうのかも?


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格納庫内では深海調査で採取した鉱石類の展示もありました。


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1時間ほどの見学を終えて岸壁に降りたところまだまだ乗船する人の長い列ができていました。
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下船時に記念品として「よこすか」のピンバッジを貰うことができました。
ちょっと地味ですが貴重な感じ。
船内でしんかい6500グッズやJAMSTECの関連グッズを買えるものだとばかり思っていたのに何も販売されていなかったのでよいお土産になりました。


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振り返って「よこすか」の後部甲板方を見ると青いA型クレーンの巨大さがよく見てとれました。


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今回の一般公開は八戸市の市制施行90周年の記念事業の一環だったようです。

私の持っているハセガワの「しんかい6500」のキットです(1/72スケール)
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こちらは推進器改造前のキット。
当初はこちらを改造して推進器改造後の姿にしようと仮組をして改造案を練っていたら・・・・

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ほどなく推進器改造後のキットも発売されました。
映画「日本沈没」に登場した「わだつみ6500」を再現するには推進器改造前のキットが必須です。

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レゴブロックで作る世界遺産「PIECE OF PEACE」PART3 その3 [青森の話題]

県立三沢航空科学館で開催されていた「レゴで作った世界遺産『PIECE OF PIACE』PART3展のレポの最終回です。
レゴといえばブロックの代名詞にもなっていますがそのレゴブロックを使って世界遺産を再現しちゃおうという展覧会です。
もはやブロックは幼児の嗜み(たしなみ)、知育玩具といった概念が吹き飛ぶ内容に驚愕です。

模型作品とは違ってブロックを使うので造形は限りなくデジタル的(直線的)なのですが集合体としての曲面の構成、繊細な表現も随所に見られ期待以上の内容でした。


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シドニーいやオーストラリアを象徴する建築物といえばこのオペラハウスです。

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現在のところ最も年代が新しい(1973年完成)世界遺産です。


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聖ワシリイ大聖堂(ロシア)
ロシアの赤の広場に面して建つロシア正教の大聖堂。


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私は有名なテトリスのゲーム画面の背景を思い出しちゃいます。


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コロッセオ(イタリア)
帝政ローマ時代を代表する建造物

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ブロック=四角という子供が遊ぶレゴのイメージからするとこの円形を作り上げるのは大変そうなのですが・・・
当然、市販の製品では再現できるはずもなくワンオフパーツをふんだんに使ってこその作品群です。
レゴブロックでこのような作品を作る人をレゴビルダーというそうですが日本にはデンマークのレゴ社から公式に認められたプロのレゴビルダーがお一人だけいるそうです。
レゴ社公認のプロレゴビルダーになるとレゴ社本社から直接パーツの買い付けができるそうで同じ形状、同じ色のパーツを何万個とかいう発注にも対応してもらえるそうです。

[かわいい]日本でただ1人、レゴ社認定プロの知られざるメリットと悩み
 (Newsweek日本版の記事)
[かわいい]ブロックに命宿す レゴ社認定プロレゴビルダー 三井淳平さん
 (日経新聞の記事)
「マツコの知らない世界」にも出演されたそうですが「情熱大陸」や「プロフェッショナル 仕事の流儀」とかにも出て欲しいです。
三井淳平のレゴ(R)ブロックで作ろう! [DVD]

三井淳平のレゴ(R)ブロックで作ろう! [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2012/06/19
  • メディア: DVD
空間的思考法 世界が認めた、現役東京大学大学院生の頭の中!

空間的思考法 世界が認めた、現役東京大学大学院生の頭の中!

  • 作者: 三井淳平
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2012/03/16
  • メディア: 単行本
東大出身の三井さん、レゴで作られた作品を見たら彼の頭の中の構造を知りたくなっちゃいます。
※今回の展覧会に彼の作品があるのかは調査不足で不明。
今回の展示作品の中に認定プロプロビルダー以外の作品展示もあればそれも驚異的ですが超絶テクニックを持ったノンプロのレゴビルダーもたくさんいるようなので別に驚くことでもないのかもしれません。

展示作品のご紹介を続けます。


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ウィーンのシュテファン大聖堂(オーストリア)

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屋根のモザイク柄が美しいです。
ブロックとゴシック建築って相性がよさそう。


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こちらはデンマークのロスキレ大聖堂

見学時に特にメモを取ることもせずにiPhoneで撮影に夢中になってモデルになっている世界遺産については後でネットで調べればいいやぁと簡単に考えていましたがこれが結構大変な作業です。

この作品はこれがロスキレ大聖堂だ!と確信できるまでにかなり時間がかかりました。
とくにこの作品は何故か一方向からだけの撮影だったので・・・


レゴブロックを使っての植栽の再現
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建物脇なんかはブロックを積むのではなく敢えて乱雑に並べて盛土のような表現になっています。
こちらは何故か建物自体を入れての撮影をしていなかったのですが「シンガポール植物園」だったようです。(シンガポールで唯一の世界遺産)
建物の撮影を忘れてこの植栽表現に見とれてしまったようです。


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ワット・シエントーン寺院(ラオス)・・たぶん[たらーっ(汗)]
世界遺産「ルアン・パバンの町」の中の中心的寺院。
これもまた名前を突き止めるのに苦労した作品です。
私は全く知りませんでした[あせあせ(飛び散る汗)]

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王室の菩提寺でもあった荘厳な寺院というだけあって細部の装飾も見事・・この場合、レゴビルダーへの賛辞です。


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キンデルダイク=エルスハウトの風車網」というオランダの世界遺産から風車。


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こちらはベトナムにある世界遺産「フエの建造物群」だそうです。

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こちらも細部まで作りこまれています。
ドラえもんの道具で小人になっていろいろ歩き回ってみたいものです。


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金閣寺
金閣寺というと木々に囲まれた池に浮かぶシーンが強く周囲の景観とセットでの印象ばかりでこうして建物自体をまざまざとみる機会って意外と少ないかも・・・

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法隆寺の五重塔


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高野山 金剛峯寺根本大塔


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東京 国立西洋美術館

上野にある国立西洋美術館はフランス人建築家のル・コルビジュエによるもので世界遺産「ル・コルビュジエの建築作品」の国内唯一の建築作品として登録。


そして最後はこちら・・
私の一番のお気に入りです[黒ハート]

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長崎にある軍艦島こと「端島」です。

世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成要素の一つとして登録。

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廃墟として人気の高い軍艦島の今の様子をかなり忠実に再現。
日本最初のコンクリート造りの団地などの建築物の荒廃した様子をうまく表しています。

瓦礫はブロックを挿さずに放置してあったり。
箱庭的要素の強い作品ですが見る人が見れば「あぁこれが何号棟」とかまでわかるレベルの再現性にはただただ驚くばかり。
今回の三沢での展示では順路の最終エリアにあったのですが最初に目に入った瞬間からもう早く見たくてしょうがなかった作品です。


最終回は14作品のご紹介となりましたが今回のレポ全3回分併せても40か所の世界遺産にちょっと足りないので恐らく撮りわすれもありそうです。
今回の見学は当初予定していなかったので撮影機材はiPhone8のみという制限がありましたがもう少しちゃんとしたカメラで撮影したかったです。
こちらのレゴの展覧会は全国巡回いや世界ツアーもされるほどの人気だそうで皆さんのお近くでも開催されるかもしれません。

タグ:レゴ
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レゴブロックで作る世界遺産「PIECE OF PEACE」PART3 その2 [青森の話題]

2019年8月14日~9月23日まで青森県立三沢航空科学館で開催されていた”レゴブロックで作る世界遺産「PEICE OF PEACE」PART3展のレポの2回目です。

前回までに10か所のレゴブロック作られた世界遺産を画像でご紹介しました。
この展覧会では約40か所の世界遺産が再現されているそうなので今回はちょっとペースを上げてのご紹介となります。

 

まずは会場でもひときわ目立つ高さのエッフェル塔(フランス)

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鉄鋼構造の塔なのでこれまで見て来た建造物より行くりやすそうに見えてしまいますが当然制作にあたっては大変な労力がかかっているものと思われます。

レゴ (LEGO) アーキテクチャー エッフェル塔 21019

レゴ (LEGO) アーキテクチャー エッフェル塔 21019

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レゴ (LEGO) クリエイター エッフェル塔 1/300 10181

レゴ (LEGO) クリエイター エッフェル塔 1/300 10181

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造形的な美しさからも人気のあるエッフェル塔はレゴから一般販売もされています。
※完成しても展覧会の出品サイズには当然なりません。


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スルタンアフメット ジャーミィ(トルコ)
オスマントルコ時代に国の威信をかけて建設されたイスラム教のモスク。

世界一の美しいモスクといわれています。別名ブルーモスク。


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ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラシー通り(ハンガリー)

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ドナウ川から遊覧船で眺めてみたい景色ですね
NHKの「名曲アルバム」で流れそうな映像


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ピサの斜塔(イタリア)

こちらもエッフェル塔と並んで高さのある作品。
まっすぐに作ってベースを傾けているのか初めから傾いた設計で制作したのか?
レゴ (LEGO) アーキテクチャー ピサの斜塔 21015

レゴ (LEGO) アーキテクチャー ピサの斜塔 21015

  • 出版社/メーカー: レゴ(LEGO)
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ウェストミンスター宮殿(イギリス)

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ロンドンのアイコン、「ビッグ・ベン」の文字盤は歯車。


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ブレーメンのマルクト広場の市庁舎とローランド像(ドイツ)


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市庁舎の壁面を飾る騎士(?)像。
ローランド像は撮影するのを忘れています。
帰宅してからは”もっと予備知識を得てから見学すると何倍も楽しめる展覧会”だとおもいました。


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サグラダファミリア教会(スペイン)
「アントニ・ガウディの作品群」として世界遺産登録されている中のシンボリック的存在。
日本では聖家族教会とも呼ばれる現在でも未完の大建築です。


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彫刻も見事に再現されていました。


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見学したのはちょうどダン・ブラウンの「オリジン」という小説を読み終えた時で作品中に登場するサグラダファミリア教会についてはちょっと時間をかけて細部まで見入ってしまいました。


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ニューヨークの自由の女神像
なんとなくスタイルが・・どことなくお地蔵さんっぽく感じます。
レゴでご本尊をなんて寺院も出てきそう・・・お賽銭は出したくないなぁ。


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独立宣誓書の文字までブロックで再現してありました。
ただしこのサイズでも顔をブログで再現するのには無理があるかなぁ~
レゴ(LEGO)アーキテクチャー 自由の女神 21042

レゴ(LEGO)アーキテクチャー 自由の女神 21042

  • 出版社/メーカー: レゴ(LEGO)
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[右斜め下]さてこちらの世界遺産はどこでしょうか?

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私も最初は???でした。




この構図ならわかりますね!

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マチュ・ピチュ遺跡(ペルー)でした。
こちらが山自体もレゴブロックで再現しています。


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カラフルな色彩のこちらの世界遺産はメキシコの「グアナファトとその銀鉱群」として世界遺産登録されているグアナファトの町並みを再現しています。


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グアナファトの町並みはピクサー映画の『リメンバー・ミー』というアニメ作品の部隊にもなっているそうです。
いかにもブロックで作ったおもちゃのまちのようですが実在する世界遺産。
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  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
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世界で最もカラフルな町ともよばれています。


こちらも目を惹く巨大ピラミッド

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プラスチックできたブロックなのに巨石の質感も伝わってくるから不思議な感じです。
でもブロックで再現するにはもってこいの世界遺産かも

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当然、スフィンクスの姿もありました。

今回は11か所の世界遺産をご紹介できました。
なんだか以前遊びに行った東武ワールドスクエアを思い出しました。

どちらも歩いて世界一周を疑似体験できますね。

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レゴブロックで作る世界遺産「PIECE OF PEACE」PART3 その1 [青森の話題]

8月14日から9月23日まで青森県立三沢航空科学館で開催されていた『PIECE OF PEACE』レゴブロックで作った世界遺産展のレポです。
三沢基地に隣接する大空ひろばで離発着する戦闘機や航空機を撮影しに行った際に招待券をいただいたので見学してきました。
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▲入場口にあったのはエジプトのルクソール神殿のラムセス座像?
鮮やかなブロックで彩色されていて現地のものと印象がちょっと違って見えます。
当然、すべてレゴで作られています。並んで写真を撮ってもらえばよかったなぁ

レゴブロックを使って世界各地の世界遺産約40か所を再現した作品が展示されています。
私が子供のころに遊んだブロックはレゴ社のものではなかったのですが当時も車輪付きのパーツなどはあったような記憶がありますがブロックで建築物や自然物をどこまで精密に再現しているのか興味がありました。

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入場してまず目の前に現れたのは厳島神社。
ちなみに展示作品の撮影撮影はOKでした。

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有名な海に建つ鳥居から本殿奥を覗くと・・・
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建物の内部も精密に再現されていました。
スタッフの方に「細部まで作りこまれているのでスマホのライトを当てたりして覗いてみてください」とのこと
ついでの軽い気持ちで見に来たのでiPhoneのカメラでの撮影になってしまったのが残念。

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展示作品を美しく見せるライティングが随所に施されていてiPhoneのカメラでも露出調整が・・
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お次は富士山。
造形的には単純そうに見えるけど細かい起伏や色も再現されていました。

こちらはどこか分かりますか?
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「仏教土を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」という名で世界文化遺産登録となった平泉でした。


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池に浮かぶ小島や木々の再現も精密です。

会場には作品の解説されたパンフレットが無かった(はず)なので家に帰って調べないといけない世界遺産もたくさんありました。(作品には当然解説がついていたのですがメモしなかったので・・)
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かなり露出オーバーですがフィリピンのビガン歴史都市という世界文化遺産だそうです。
全然知りませんでした・・・スペイン統治時代の町並みが太平洋戦争でも奇跡的に残っているそうです。

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石畳に馬車が・・馬は一体成型?


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カンボジアのアンコールワット


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どうやって製作しているのか?聞くだけでも気が遠くなりそうです。


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タージ・マハル(インド)

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細部の細かい彫刻の再現。
よくわかりませんがこうしたものを再現するためにわざわざブロックパーツをそれぞれ作っているのか?あるいは共通パーツで賄っているのか?
ワンオフパーツだらけなら製作費はかなりの金額になりますよね
レゴ (LEGO) クリエイター タージ マハル│Taj Mahal【10256】

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スワヤンブナート寺院(ネパール)
「カトマンズの渓谷」の世界遺産を構成する主要建物だそうです。

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まだまだ知らない世界遺産がたくさんありますね
青森の三内丸山をはじめとする縄文遺跡と北海道の遺跡を合わせて世界遺産への登録を目指しているそうです。
そうした意図もあってのこの世界遺産展の開催もあるそうです。
なんだか少し世界遺産の乱立傾向のような気もします。
世界遺産登録になると観光客は増えるけどいろいろ規制も厳しくなるようです。


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こちらは中国の万里の長城。背景にエッフェル塔があるのはご愛敬。
流石にベース部分はブロックでの再現はないですね

レゴ(LEGO)アーキテクチャー 万里の長城 21041

レゴ(LEGO)アーキテクチャー 万里の長城 21041

  • 出版社/メーカー: レゴ(LEGO)
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万里の長城はレゴ・アーキテクチャーシリーズでも販売されていますが展示作品とはかなり再現度が違いますね。

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華城(韓国)
李氏朝鮮時代の城塞
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展示はアジアからヨーロッパへ

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ギリシヤのパルテノン神殿

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歴史の中での風化の再現も巧みに再現されています。

ブロックという素材の質感を感じさせないものがありますね


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さてここまで10か所の世界遺産を旅したことになりますが会場内にはレゴブロックを模したベンチもあって休息がでるようになっていました。

結構侮って会場入りしたのですが展示作品は決して大きなものはないのですがその密度に圧倒されてしまいました。

[るんるん]まだまだレゴブロックの世界遺産展続きます。

レゴブロックの世界 全面改訂版

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  • 作者: ダニエル リプコーウィッツ
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林ノ脇遺跡見学説明会 後編 [歴史・古代史]

今回も自宅近くで発掘が進む林ノ脇遺跡の現場説明会の様子の後編です。

三内丸山遺跡を筆頭に遮光器土偶や合掌土偶など古代遺跡や出土品の多い青森県ですがここ横浜町林ノ脇遺跡も縄文期~平安期の遺跡であることが分かっています。
竪穴式住居跡については縄文期のものはなく弥生後期~平安期のものとなります。

発掘現場の全景(上空より撮影) 画像上が北側になります。

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現場がひし形(並行四辺形)になっていますが画像の南北に延びる左右のライン(境界)の幅が下北半島縦貫道路の道路幅になりそうです。
下北半島縦貫道路(下北道)は本州側の野辺地から横浜町を通りむつ市に至る自動車専用道路で現在は野辺地―吹越IC(横浜町)間が開通していて現在はこの遺跡のある横浜ICまでの建設工事が進んでいます。
やはり途中の横浜町百目木(どめき)地区の道路建設現場でも遺跡が見つかり調査が行われました。


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GoogleEarthで発掘現場周辺の様子を見てみます。
まだ発掘開始前の画像ですが白線内が発掘現場で半分ほど耕作されていたようです。
発掘現場の北側の白いラインから道路に挟まれた畑が親戚の畑でした。

左端が国道279号横浜バイパスでV字型の建物が道の駅よこはま(菜の花プラザ)。
左下隅の流が三保川で現場は河岸段丘上にあり現状では南側斜面を下ると三保川の河原に出ますがかなり急峻な崖になっています。
古代人が好む南に面したなだらかな土地に弥生後期~平安時代の住居跡がありました。


現場説明会の後は現場事務所内での出土品の展示を見学します。

林ノ脇遺跡では縄文時代・弥生時代の土器や石器、平安時代の土師器や須恵器、石製品の他に鉄製品が出土しています。
人骨や動物の骨などは見つかっていません。

[かわいい]林ノ脇遺跡の詳細についてはこちら(県埋蔵文化財調査センターのサイト)
この遺跡の発掘過程や現場説明会の様子も見ることができます。



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縄文時代の土器と石器
下段左の削器(そっき)は木を削ったりするスクレイパーだったのかも?
下段真ん中は掻器(そうき)で動物の皮をなめしたりするのに使われた可能性があります。
下段右は石錐(いしきり)で薄いものに穴をあける道具だったとの説です。


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縄文時代の三角形の石皿と磨石(すりいし)
木の実を磨り潰して粉にするさいの石臼のような使い方をした?


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こちらは平安時代の土器
縄文式土器のような表面に模様が無くあっさりした印象。
平安時代にはこの遺跡は狩場から住宅地(集落)に用途変更されたようです。


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平安時代の支脚はカマドで煮炊きに使った土器や甕を支える道具だったようです。
火口の地面に挿して平たい台の上に土器を載せて(支えて)使ったとのことでした。
空洞構造になっていてこの穴に棒かなにかを刺して地面い固定して安定させたのかなぁ?


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支脚の発掘時の様子です。地面に突き刺さっています。
この上がカマドですかね?

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平安時代の竪穴式住居跡の中には赤く焼けた土が見受けられどうやら鉄を作っていたようです。(鍛冶炉)
ムラの鍛冶屋さんが住んでいたのかもしれませんね。
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焼けた土は今でも上の画像に見えるように赤く変色したままで発掘されています。
意外とはっきりと分かります。
平安時代というと都の賑やかな街並みや宮中の雅な様子をイメージしますが蝦夷と呼ばれた本州北端に住む人々の生活はまだ竪穴式住居で暮らし自然を相手に日々暮らしていたのですねぇ


ここ林ノ脇遺跡の発掘調査は県の埋蔵文化財調査センターが主導して調査しています。
出土した遺物はおそらく県の管理になるものと思われます。
町の教育委員会が主導して調査したら町で管理するので適当な施設で展示されるのですが町にそんな経済的余力はなさそうなのでこれが見納めになるかもしれません。
センターの職員の方の話だと予算が付けば来年度も継続して発掘調査できるかもしれないとのことでした。
個人的には溝状土坑(落とし穴)に非常に興味をひかれました。

実際の使われ方をいろいろ想像して自分なりに勉強してみたいです。

にわか雨が降って外に出られなくなったので説明会の開催時間の2時間をフルに使ってセンターの職員の方と色々お話を伺う機会があり大変有意義な時間でした。


[かわいい]現場説明会の資料がPDF化されて配布されていますのでこちらをクリック

後日、地元紙の遺跡見学会の記事に写真入りで掲載されました。

カメラをぶら下げているのが私、落とし穴の説明をうけているところ
知り合いとそのお孫さんと一緒に写っています。
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タグ:林ノ脇遺跡
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林ノ脇遺跡見学説明会 前編 [歴史・古代史]

今日からSo-netブログ(ソネブロ)がSSブログへと変更になり今回が初の投稿です。
消費税も10%になりましたが今日はお金を一銭もつかっていないので増税の実感はまだないですね。

今回の話題は8月末とちょっと古い話題なのですが自宅のすぐ近所での遺跡の発掘現場での現場説明会の様子です。
私はこうした歴史もの考古学とか大好きで大学受験の際に私大の考古学講座のある学部を受験しようかとか真剣に考えていましたが卒業しても食っていけないぞと脅かされ結局、”不”経済学部に進んだのですが結局現状では食うのにやっとというありさまなので好きな道に進んでいてもよかったかなぁと人生折り返し地点をとうに過ぎた今となって後悔しています。

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さて自宅近くの遺跡とは“林ノ脇(はやしのわき)遺跡”という遺跡です(青森県横浜町)
道の駅の裏手の加工場の向かいの畑だった場所です。
数年後にここに下北縦貫道路のインターが建設されるのに合わせて発掘作業が始まりました。
周辺に個人の住宅は無く奥に見えているのは企業の寮で町内では数少ない大型施設。
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青森県埋蔵文化財調査センターのHPよりお借りしたドローン画像。
南から北方面を望む。画像中央の土が露出した場所が発掘現場。
左手は陸奥湾で国道279横浜バイパスの交差点に道の駅よこはま(菜の花プラザ)が見えます。画面下から左手には三保川の流れ、右手側は山林が続き山越えをするともう太平洋(六ケ所村)。


もともと掘ると土器の破片とかは出ていたような場所らしいです。

そしてこの場所は親戚の畑に隣接する場所で私も数年前までは場所を借りて家庭菜園程度に作物を植えていた場所です。


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道の駅寄り(西側)から東側を望む。
GW前から始まった発掘調査も10月末でいったん終了となるそうで8月末の時点でここまで掘り進められていました。

家から徒歩5分ほどの場所なのですが発掘現場を見たのは今日が初めてですぐ傍の地中にこのような遺跡があったとは驚きです。


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この日は青森県埋蔵文化財調査センターの専門職員の方の解説で現場説明会が行われました。
ここは平安時代の竪穴式住居の跡だそうです。
青森県内の遺跡では915年に十和田火山の大噴火があって地層にこの時の火山灰がどういう位置で積もっているかによってある程度の年代確認がわかるそうです。
915年は年号では延喜15年、醍醐天皇の御代でちょっと前に菅原道真が都を追われ怨霊として京都で大暴れ、もう少し経つと陰陽師・安倍晴明が生まれるころです。
ちなみに朝鮮半島の白頭山が946年大噴火しているのでこの2つの大噴火の火山灰の層の間の地層は約30年しかないのでこれまた年代確定の指針にはうってつけ。
この遺跡は縄文・弥生・平安の複合遺跡ということがわかっています。


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竪穴式住居も平安時代になると円形ではなく方形になって壁のようなものが付くようになるそうです。


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こちらは竪穴式住居跡の外周にある壁の跡だそうです。

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この遺跡での平安時代の竪穴式住居跡は大きさで2種類に分類されて一辺4mほどの小型のものはカマドの煙道(煙突の役割)が半地下構造で住居外になっているタイプ。
カマド周辺は土が赤く変色して出土しているのでよくわかります。

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平安時代の大型タイプの竪穴式住居跡。
一辺8mほどのサイズでカマドの煙道が住居内に収まるものが多いとのこと。
十字型に残っている部分は年代調査のために残している部分のので当時はこんなものはもちろんありません。

この遺跡では縄文・弥生・平安の遺跡が見られるのですが住居跡については弥生後期~平安のものだけで縄文時代の住居跡は見つかっていません。
ただし縄文時代のもので面白いものが多数見つかっています。
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溝状土坑(Tピット)が28基確認されていて縄文の落とし穴だそうです。

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深さは1m以上あるものもあるようで動物が落ちても即死するようなことはなく生け捕りにするための落とし穴ではと考えられています。
ウサギなどの小動物はそのままストンと落ちて生け捕り、鹿や猪などは落ちたら脚を骨折して逃げられないはず。
人が落ちても骨折しそうな感じ。
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遺跡の中での位置は南側に並んで見つかっています。
この落とし穴の先には川が流れていて水場にやってくる動物を狙った仕掛けではとのことでした。
今でもここら辺を軽トラで走ると時々カモシカやニホンジカを見かけます。(熊もいます)

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遺跡上空からの画像で下側(南)に列羽状に見える筋が縄文時代の落とし穴。
縄文の落とし穴の上に平安時代の竪穴式住居跡が見られるの縄文時代は狩場で平安時代には生活する場になったのかも?

今でこそこの遺跡周辺に住んでいる人はいないのですがセンターの方の話だと縄文や弥生、平安期の古代人が住んでいた場所は今でも災害にも強い場所が多いということでした。
いわれてみると納得です。
洪水や土砂崩れなどがない場所だからこそこうして遺構が発掘によって見つかるのだなぁと思いました。
この遺跡は発掘調査が終われば壊されて盛土され自動車専用道路の下にまた埋もれてしまいますが災害に強い場所に建設される道路ならある意味安心できます。
隣は道の駅で新鮮な野菜が買えるしその隣はローソン。道路を挟んだ反対側には小学校や保健センター、川を挟んだ向かい側には中学校と今となれば好立地な住宅地になり得たかも・・でももうすぐ道路の下になっちゃうなだなぁ

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遺跡の北側も道路の建設予定地なのですが今は畑のままです。
実は冒頭にも書いた通りこの先は親戚の畑で最近までトウモロコシを植えていました。
私も間借りして作物を植えていたのですがちょうどこの看板の先で呑気にもヤーコンなんかを植えていました。
小型の耕運機も使って深くまでロータリーをかけていたのですが来年以降この先も調査する予定になるかもといっていたのでちょっと心配です。
ここら辺では名産の長いもを栽培するとものすごく深くまで土を耕すので遺跡などが破壊されることが多いそうです。
そのおかげで見つかる遺跡もあるのですが・・・

もう親戚の畑は道路用地で収容されていますので耕作はしていません。
この遺跡は結構浅い場所で見つかっているそうで余計に心配。

長々と書いてしまったので出土品関連は次回に・・

[かわいい]青森県埋蔵文化財調査センターのサイトへ(こちら

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