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護衛艦はまぎりカレー実食 [艦船]

今日の青森は昨夜遅くから降った雨がだらだらと降り続いていてかなり涼しい一日でした。
猛暑・酷暑に遭われている地域の方には本当に申し訳ない程の気候です。
国道の電光掲示板の気温表示はお昼の段階で21度でした。(寒いです)

今週末はこのまま比較的涼しく感じる天気らしいのでちょっと一安心。

さて今日は金曜、カレーの日です!
ということで生憎の空模様ですが外出にはこの時期としてはうってつけだったので大湊までクルマでご自衛隊のご当地グルメ”海自カレー”を食べに出かけました。

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途中、大湊基地の第1突堤に並ぶ艦船を見られるスポットに立ち寄ったら護衛艦を3隻間近で見ることができました。
左から「まきなみDD-112」、「ゆうだちDD-103」そして最新鋭艦の「しらぬいDD-120」

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一方、芦崎湾の砂洲のすぐ外では「すずなみDD-113」が訓練中でした。
ちょうどここについたのはお昼ごろだったので基地内の食堂では隊員の方々が金曜日のカレーを召し上がっているころです。
沖に居る護衛艦すずなみの艦内でも当然カレー。
民間人は当然基地内の食堂でカレーを食べるということは通常できないので今日は先日も訪れた北の防人大湊にある安渡館のカフェ”憩”で大湊海自カレーをいただきます。
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むつ市観光交流センター 北の防人大湊 安渡館の外観。
旧海軍の大湊要港部の庁舎をイメージして建設されました。

安渡館はむつ市の観光案内施設も兼ねています。

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カフェ”憩”の様子(HPから)
雰囲気は明治の洋館でちょっと洋食を・・・って感じですかね
カフェなので喫茶メニューやアルコールもあります。


海上自衛隊では毎週金曜日には艦船勤務、地上勤務にかかわらず全隊員がカレーを食べています。(結構有名な話で海自隊員の家族は金曜前後の夕飯にカレーは敬遠)
金曜日のカレーのいきさつは・・航海に出ている隊員の曜日感覚を維持するために特定の日に決まったものを食べるようになったというものです。
大湊海自カレーとは海上自衛隊大湊基地(大湊地方総監部)で毎週金曜日に食べられているカレーをその艦船、あるいは部隊ごとにある伝統の秘伝レシピを再現して一般の飲食店でも同じ味を楽しめるようにした地域グルメです。
海自隊員がそれぞれのお店の調理担当者に作り方を伝授して自衛隊の認定を受けたお店が大湊地区を含めたむつ市内に6店舗あります。
それぞれのお店で自衛隊からの免許皆伝を受けた味が違うのでお店ごとに味やアレンジが違います。
現在食べることができる大湊海自カレーは
[1]護衛艦「はまぎり」カレー
[2]護衛艦「ちくま」カレー
[3]大湊基地業務隊カレー
[4]護衛艦「おおよど」カレー
[5]多用途支援艦「すおう」カレー
[6]護衛艦「しらぬい」カレー

このうち今日、私が訪れた安渡館のカレーは[1]護衛艦「はまぎり」カレーです。

今月(8月)初頭に当ブログでもご紹介しましたが地元の工藤パンが大湊海自カレーパンとして護衛艦「はまぎり」カレー味を販売したのですぐに買って食べたのですがまだ一月も経っていないというのにすっかり味の方は忘れてしまっています[あせあせ(飛び散る汗)](当該記事はこちら
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これまでこの工藤パンのおおみなと海自カレーパンシリーズはすべて食べましたが実際の大湊海自カレー(パンではない)を食べるのは今回が初めてです。
大湊のあるむつ市のすぐ隣町に住んでいるのにねぇ~ちなみに大湊までクルマで40分ほどの距離です。(いつでも食べられるという気持ちもあります)

今日は夏休みが短い青森県でも流石にまだ夏休み期間中ですがお昼時でもそれほどお客さんもいませんでした。(コロナの影響も多分にあります)
このお店では海自カレーは限定20食なので早目の来店が鍵なのですが今日は難なくいただけそうです[るんるん](前回来たときは定休日でした[たらーっ(汗)]

大湊海自カレーは実際の自衛隊で提供されているような金属製プレートでの提供です。
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このプレートは”テッパン”と呼ばれていて味もさることながら海自カレーの雰囲気を味わう上では欠かせないものですね。(テッパンの形状は全店共通)

メインのカレーの味付けは各部隊(艦船)ごとに違うのは当然ですが一緒にプレートに乗る副材もそれぞれ異なります。
この護衛艦「はまぎり」カレーはご当地グルメとしては先輩格の右上隅の「大湊海軍コロッケ」が特徴。
※全店共通なものがもう一つあってコップに注がれた牛乳なのですが私はちょっと牛乳を飲むと高確率で大変なことになるのでウーロン茶へチェンジしてもらいました。
肝心のカレーの味付けは公式サイトによると・・・

”乾煎りしたカレー粉と隠し味に生クリームや珈琲、焼き肉のたれを使い、甘口ながら香ばしいコクが味わえるカレー。
すりおろし林檎をたくさん使用しているのが特徴で、甘みと程良い酸味が効いたビーフカレーです。”

たしかに甘みと酸味が絶妙な美味しいカレーでした。
実際の隊員さんだとこの量は少なく感じるレベルですが一般人にはこのくらいで丁度良いですね。
店舗ごとに大湊海自カレーが提供される曜日と提供数(限定数)が違うのでもし現地で実食したいという方は公式HPでチェックをしてください。
ちなみに安渡館では定休日の火曜日以外の毎日20食限定です。
価格は1,200円(税込)でした。

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同行の母親はエビフライ好きなのでこちらの特大エビフライ(2本)にライス付きセットで1,200円をチョイス。

[レストラン]おおみなと海自カレー公式ホームページへ(こちら

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食後は高台から大湊基地を見下ろしたり
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スイレンの作池を散策
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ここは市内でも有名な桜の名所なのですがここにむつ市の桜の開花状況を観測する標準木がありました。


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おおみなと海自カレーパン「護衛艦はまぎりカレー味」 [艦船]

8月に入ってあの”イギリストースト”でお馴染みの工藤パンから「おおみなと海自カレーパン」シリーズの”護衛艦はまぎりカレー味”が登場です。

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お盆シーズンになると恒例となったこの海自カレーパンシリーズですが今年は護衛艦はまぎりのカレーを再現したものになりました。
海上自衛隊では毎週金曜日は基地勤務も艦艇勤務も隊員・職員すべてがカレーを食するというのは有名な話です。
乗り込む艦艇や所属する部隊ごとに給養担当者がそれぞれ独自の味付けで調理する海自カレーの味を再現しようとする企画もこれで第何弾になったのかなぁ?
(私のブログの過去記事を調べてみました)

【過去の海自カレーパン】

2018年08月 護衛艦まきなみカレー味(記事はこちら
2018年12月 護衛艦ちくまカレー味(記事はこちら
2019年08月 多用途支援艦すおうカレー味(記事はこちら

本物の海自カレーを食する機会は海自やむつ市が主催するイベントで食べられる機会が増ええきました。

最近ではむつ市内の飲食店で味の再現性のお墨付きをもらった公認の海自カレーを提供するお店も増えてきましたが調理パンとして県内各地で気軽に味わえるのはいいですね。
「はまぎり」のカレーは県産食材のりんごをすりおろした隠し味が決め手のビーフカレーだそうです。


以前にもブログに書きましたが自分はカレーパンの微妙な味付けの区別がつかないので申し訳ないけど普通のカレーパンと同じように美味しくいただいただけです[たらーっ(汗)]
ちなみにカレーパンではなく「はまぎり」公認のカレーは前回ご紹介した水源地公園の”北の防人 大湊 安渡館”のカフェテリア憩-ikoi-で食べられます。(詳細はこちら
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▲大湊基地第1突堤に係留中の「はまぎり」DD-155
護衛艦「はまぎり」DD-155には2012年6月に大湊基地での艦艇見学会で乗艦しました。
この日は大湊に護衛艦の”きり”(あさぎり級)シリーズ3隻が集結。
DD-153護衛艦ゆうぎり
DD-156護衛艦せとぎり
同級艦が3隻並ぶのは珍しい。

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令和2年度 海上自衛隊 陸奥湾 機雷戦訓練 [艦船]

今月(7月)の18日~30日までの予定で毎年恒例の海上自衛隊の掃海訓練が陸奥湾で行われています。

例年、この時期に掃海隊の艦船が陸奥湾に集結して”機雷戦訓練”と他国の部隊との共同訓練”掃海特別訓練”が合わせて行われています(今年度は米海軍のみ参加)。
この訓練期間に全国から掃海艦艇が陸奥湾に集結します。

昨年の7月18日に大湊に”かが”が来ていたので写真を撮りに大湊基地の側でカメラを向けると掃海母艦の「うらが」(MST-463)と「ぶんご」(MST-464)がちょうど訓練海域にむけて出港する様子が撮れました。(「かが」はかなり離れて撮影)
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(2019年7月18日撮影 掃海母艦「ぶんご」とタグボート)

掃海母艦が大湊に入港するという機会もなかなかないので今年も訓練期間中に大湊基地へ来てみましたが・・

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この日、大湊基地の第1突堤に係留されていたのは掃海艇「すがしま」ただ1隻だけでした。
すがしま型掃海艇の1番艦「すがしま」(MSC-681)
就役:1999年3月(日本鋼管鶴見)
基準排水量:510t

所属:舞鶴地方隊第44掃海隊


普段のこの時間帯なら第1突堤には護衛艦「しらぬい」、「まきなみ」、「すずなみ」などが係留されていることが多いのですがこの日は「すがしま」ただ1隻のみ。
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普段ならこんな感じで大湊基地の主要護衛艦の雄姿がまじかに撮影できるスポット

MarineTrafficという船舶の位置情報アプリで確認すると他の訓練参加艦艇は陸奥湾中央に居ました。
訓練海域は陸からは確認できない距離なので今回はほかの訓練参加艦艇の撮影は諦めます。
家からクルマで40分ほどの距離なのでまた機会があれば来ます。
大湊基地で掃海艦艇の姿を見られる機会というのは意外と少ないのです。


せっかくなので基地に隣接する「北洋館」という資料館を見学。
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旧海軍時代の大湊要港部の水交支社(海軍士官の社交場)として大正5年に建設されたもので近くの釜臥山から切り出された石が使われた洋風建築です。
日本建築学会から大正・昭和期の名建築としても選定されています。
現在は海上自衛隊が管理する資料館となっていて誰でも無料で見学できます。
現在はコロナの影響で中止されていますが週末に行われる艦船見学会の集合場所でもあります。
私もここはもう何度も見学していますがこの日は平日の朝ということもあり見学者は私一人切りの貸し切り状態でした。
マスク必須で入館時に隊員の方に検温してもらい中に入ります。
今回は主に壁に掲げてある解説パネルを中心にじっくり読み進めることができました。
普段だとどうしても展示している実物資料や模型などに目が行きがちです。
今回は戦前の北方領土防衛のために民間有志で結成された自警団の解説パネルを興味深く読みました。
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何度も訪れている場所ですが駐車場の一角に生垣で囲われている石碑がありました。
「海御霊やすらかに」と刻まれているので殉職者の方への慰霊碑だとわかりました。
とてもきれいに清掃されています。
数日前に河野防衛大臣と海上自衛隊幕僚長の視察があったようです。
背景に見える山の頂は釜臥山(北洋館建設にあたって石材を切り出した山)で山頂には空自のガメラレーダーがあります。

山腹に見える緑色はスキー場のゲレンデ。
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慰霊碑に黙祷したのちちょっと見晴らしのいい場所へクルマで移動します。

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基地から道路を挟んで山側の丘陵地帯には旧海軍時代の施設が点在しており最近は公園として整備されています。
こちらは海軍の遺構ではなく新たに建設された海望館という展望施設。
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展望台からの眺め。
大湊基地を眼下に見下ろせるロケーションというかこの光景を見せるために建設したようなもの?

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係留されている艦艇の配置まで丸わかりというのは国防上大丈夫なのかなぁ?と多少不安もよぎります。
あぁやっぱり第1突堤には「すがしま」の姿のみで入港してくる艦艇の姿も見られません。
突堤の先(沖)に見えるのは芦崎という砂洲(半島)で陸奥湾と仕切られています。
古くから大湊は天然の良港といわれる所以はこの砂洲が自然堤防のような働きをしているからだと思います。
この砂洲の内水面を芦崎湾といいほぼ全域が基地の敷地となります。

地図を拡大スクロールすると大湊基地の立地がよくわかります。

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昨年この場所で撮影した「かが」。
手前に横たわるのが砂洲(芦崎)で奥に見える陸地は20kmほど離れた下北半島中央部の山並み(私の住んでいる町方面)


次回はこの海望館がある一体を含めた水源地公園の様子をご紹介予定です。
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八戸で「しんかい6500」一般公開 [艦船]

2019年9月22日(日)に八戸市の八太郎岸壁でJAMSTEC(海洋研究開発機構)の有人潜水調査船「しんかい6500」とその母艦である「よこすか」の一般公開がありました。

私の子供のころTBSで「日本沈没」という連続ドラマが放送され劇場版や小松左京の原作とともに空前のブームとなりました。
劇中では「わだつみ」という有人潜水調査船にパイロット(操縦者)と地球物理学者が乗り込み日本海溝で日本列島に忍び寄る破壊的兆候を目の当たりにするのですがこの「わだつみ」が子供のころに大好きになり毎回放送を楽しみにしていました。
潜水シーンは特撮でしたのでウルトラマンなんかと同じ感覚で見ていたのかも・・・
それ以来、しんかい2000ーしんかい6500が活躍するTVのドキュメンタリー番組なんかも欠かさずに観ています。
最近ではWOWOW制作のTVドラマにも登場。
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主演は「あまちゃん」でブレーク直後の有村架純。
女性初のしんかい6500のパイロット役です。
海に降る

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  • 発売日: 2012/01/13
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▲原作はこちらです。私も読みました。コミカライズやオーディオドラマにもなっているようです。

ということで今回の一般公開は心待ち待ちにしていました。

深海潜水調査船支援母船「よこすか」(4,439t)

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この日の一般公開は実は翌日の23日(祝)に予定されていたものを台風17号の接近にともない一日前倒しで実施されました。当初の予定通りだったら「しんかい6500」を見る機会はまた遠くなってしまっていただけにナイスな判断で助かりました。
船首側から見ても特に普通の船っぽくしかみえませんね。

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船名の「よこすか」はJAMSTECの本部がある横須賀から由来しているものと思われます。
[かわいい]JAMSTECのHPへ(こちら

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一般公開が行われた八戸港の八太郎岸壁は以前、南極観測船「しらせ」(2代目)の一般公開が行われたのと同じ岸壁でした。
9時30分からの一般公開ということで自宅からクルマで1時間半ほどかけて岸壁に到着。
40分ほど前に乗船待ちの列に並んでほどなく乗船できました。
自衛隊艦籍の艦船公開とは違って物販のテントもなく少々寂しい感じ。
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艦橋左舷より岸壁を見下ろしたところ。
駐車スペースもだいぶ埋まってきてまだまだ乗船口に向かう人の群れは絶えません。
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操舵関係の機器類。
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記念スタンプも押させてもらいました。


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船内会議室の壁面を飾る日本画。
他に研究者の居室(寝室)などの公開もありました。


はっきりいって早く「しんかい6500」に会いたいという気持ちを押さえながら館内を見学しているとやがて視界の先に「しんかい6500」が姿を現しました。

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こちらがしんかい6500の格納庫。
しんかい6500は全長9m、幅2m、高さ3mあるそうでこちらの格納庫内で整備作業まで行われるそうです。
海自の一般的な護衛艦のヘリ格納庫より大きいような気がします。
護衛艦の一般見学会では格納庫にヘリが収容されていることはないので広く感じますがしんかい6500を収容してもかなりの広さと余裕を感じます。
高さと奥行きが「よこすか」の方が大きいかなぁ
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格納庫内のしんかい6500はこのような一般公開用にスケルトン仕様でした。
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主蓄電池はリチウムイオン電池に換装されて小型軽量化になっています。
先日発表になたノーベル化学賞の吉野彰先生らの研究成果はこんなところでも貢献されています。

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船体を覆う外殻パネルですがこうした切り欠きもあり内部は部品や配管がむき出しになっています。
スタッフの方の話だと外殻パネルの中には海水も流入していてパネル自体の機密性はないとのことでしたその代わり操縦者や研究者3名が乗り込む耐圧穀(たいあつこく)は強烈な水圧に耐えられるような頑丈な構造(真球に近い形状)になっています。


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しんかい6500の正面。
ほぼ真球型の耐圧穀を包み込むように曲面構成された外殻パネルで覆われています。
真ん中の丸窓の耐圧穀からの覗き穴でその周りにテレビカメラやデジカメ、可動式投光器などが配置されています。

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マニュピュレータ(ロボットアーム)とサンプルバスケット。
海底で資料を採取してサンプルバスケットに載せた状態で浮上します。


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マニュピュレータの取付部周辺は結構複雑な構造でした。

ハセガワ 1/72 有人潜水調査船 しんかい6500 推進機改造型 2012 プラモデル SW03

ハセガワ 1/72 有人潜水調査船 しんかい6500 推進機改造型 2012 プラモデル SW03

  • 出版社/メーカー: ハセガワ
  • メディア: おもちゃ&ホビー
しんかい6500はハセガワからキットが発売されていて私も持っています(1/72スケール)
こちらのキットのサンプルバスケットは一体成型パーツなのでバスケットの網目の再現が無いのでディテールアップポイントとして網目を再現しようと実物を見たかったのですが結構細かい網目なので1/72スケールだとどのような素材を使えばよいのか思案中です。
同時にマニュピュレータの油圧ホースの再現もセットで考えないと・・・

現在のしんかい6500は1989年の完成時の姿と大きく外観上の変更点があります。

船尾にある推進器を1基だけだった旋回式大型から船尾両側に1基ずつ中型の固定式に変えています。
2006年公開の映画「日本沈没」にはしんかい6500の改造前の姿で登場しています。

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こちらが改造後の推進器です。改造前は大型のものが1基だけ船尾に”金魚の尾ひれ”のようについていました。
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推進器改造前の姿(ハセガワのキットより)左右に可動⒨ほぼ真横まで動かすことができたようです。
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推進器の上の船体に空いた丸い穴は改造後に追加されて水平スラスターです。

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水平スラスターは前方に1組(左右)、改造後に追加された後方に1組(左右)さらに垂直スラスターが機体側面に左右1組装備されて姿勢制御・運動性能が格段にアップしたそうです。
水平スラスターは最近の漁船にも装備される傾向が増えていて岸壁への離岸接岸等の横移動が容易になりました。
私が手伝いに行っているホタテ養殖船も新造時に新規に装備しました。


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これは多分、水流の方向や強さのセンサーかな?


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しんかい6500の船尾側。
格納庫の天井が高いです。


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船尾の外殻パネルカバーが外されていました。
速度検出器とかかれたセンサーがむき出しになっていますがこの速度検出器はDVLと呼ばれる対地速度計です。
2017年からの改修時にしんかい6500の操作系が大幅に見直されてGPSの衛星信号を受信できない深海においてもしんかい6500自身の移動方向・移動速度を計測してマップ上に現在位置(自律測位)を表示できる「Shinkai Track」というナビが装備されました。
DVLはセンサーなので水流にむき出しになっていないと意味がなさそうなので現在の運用ではこの船尾の外殻パネルカバーは外しての潜航しているのかも?(現在JAMSTECにメールで問い合わせ中)

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船尾底部の様子。なかなか見ることがない部分です。
この先、船体中央の底にはバラストが積んであるはずです。

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「よこすか」の後部甲板。
「よこすか」は「しんかい6500」の運用母船なのでここは「しんかい6500」を海面に降ろしたり、海面から引き揚げたりするA型クレーンがあります。

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約26トンある「しんかい6500」を持ち上げます。
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クレーンの船体には着水揚収装置。

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※JAMSTECのサイトよりお借りした画像。「よこすか」からの陸揚げ風景。


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格納庫の奥にある巻き上げ機(ウインチ)。A型クレーンと連動して「しんかい6500」の引き上げや引き降ろしにつかうのかも?


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格納庫内では深海調査で採取した鉱石類の展示もありました。


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1時間ほどの見学を終えて岸壁に降りたところまだまだ乗船する人の長い列ができていました。
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下船時に記念品として「よこすか」のピンバッジを貰うことができました。
ちょっと地味ですが貴重な感じ。
船内でしんかい6500グッズやJAMSTECの関連グッズを買えるものだとばかり思っていたのに何も販売されていなかったのでよいお土産になりました。


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振り返って「よこすか」の後部甲板方を見ると青いA型クレーンの巨大さがよく見てとれました。


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今回の一般公開は八戸市の市制施行90周年の記念事業の一環だったようです。

私の持っているハセガワの「しんかい6500」のキットです(1/72スケール)
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こちらは推進器改造前のキット。
当初はこちらを改造して推進器改造後の姿にしようと仮組をして改造案を練っていたら・・・・

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ほどなく推進器改造後のキットも発売されました。
映画「日本沈没」に登場した「わだつみ6500」を再現するには推進器改造前のキットが必須です。

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大湊寄港中の護衛艦「かが」を見に行ってきました。 [艦船]

2019年7月18日 大港に寄港中の護衛艦かがを見るために大湊基地までクルマで来ました。
「かが」を見に‥といっても一般の見学会が行われているわけではなくただ遠くから眺めるだけです。
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▲地元紙の東奥日報紙面の画像

そもそも"ヘリ
空母"とも呼ばれる「かが」クラスの船体だと大湊基地に接岸すらできませんのでこの日も上の画像のように沖に停泊しているはずです。
なお前日には自衛隊や市関係者向けの見学があったそうです(一般見学は無し)

この日は朝から濃霧で我が家から陸奥湾上の視界は皆無。
それでも風が少し吹いて海上の霧が晴れることに期待して出かけてることに

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途中、大湊の海沿いの旧道を走って来たのですがやはり濃霧で海上の視界は最悪。
クルマを停めたのは海自大湊基地の東門そばの有名なスポットです。
自衛隊基地の敷地外でも第1突堤に係留中の護衛艦が間近で見ることができます。
係留中の漁船(小型ボート)の作業の邪魔にならなければクルマ数台が停められるスペースもあります。
やはり「かが」目当てでやってくる地元の人もいますが肝心の「かが」の姿はここからは見ることが叶いません。
期待に反して風もほとんどなく海の霧が晴れる気配もありません。

ただこの日は陸奥湾での掃海訓練があるようで掃海母艦の「うらが」がちょうど出港していきました。

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NST-463掃海母艦「うらが」は海自の掃海母艦うらが型の1番艦


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第1突堤ではMST-464掃海母艦「ぶんご」が出港準備中です。
うらが型掃海母艦の2番艦ですが先ほど出向していった1番艦の「うらが」にはない62口径76mm単装速射砲が前甲板に装備されています。


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出港作業を終えたタグボートが戻ってきました。
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第1突堤の西側での作業はここからは見ることができませんがここから目の前の東側に接岸する場合は作業がこのポイントからばっちり見ることが出来そうです。


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掃海母艦ぶんごが出港していきました。

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令和元年7月18日から30日まで陸奥湾において恒例の機雷線訓練が行われているようです。(海自のプレスリリースより)
訓練海域は横浜町沖まで含まれるので漁協にも事前に訓練海域の詳細が告げられているので訓練海域には進入禁止となります。
この期間の漁業補償もされます。

また今回は日米印海軍による掃海特別訓練も同時開催らしいです。
海自からは艦艇18隻航空機8機が参加
米海軍からは掃海艦1隻、航空機2機が参加
インド海軍からは艦艇の派遣はなく水中処分員4名が参加

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沖にはアメリカ海軍のアヴェンジャー級掃海艦MCM-10らしい船影も見ることができるくらいまで霧が晴れてきました。


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ライブ船舶(船舶位置情報サービスMarineTraffic)で陸奥湾をチェックしてみると陸奥湾中央部で海自の掃海艇群のシルエットが多数確認できます。
ライブ船舶上で確認できた艦艇は以下の通りです。(7/19午前現在)
掃海母艦「うらが」「ぶんご」
掃海艦「あわじ」
掃海艇
(えのしま型)「えのしま」「ちちじま」「はつしま」
(ひらしま型)「ひらしま」「やくしま」
(すがしま型)「とよしま」「うくしま」「あいしま」「あおしま」「みやじま」
掃海管制艇(いえしま型)「ながしま」「ゆげしま」


他にも航空機も参加するようなので近くの海岸や我が家の2Fのロフトからも天気がよければ見ることができるかもしれません。


2隻の掃海母艦が出港してしまったので今日はもうこの霧では「かが」の雄姿は拝めないかなぁ~と思っていたら眼の前に突然、肉眼でもはっきりとわかる「かが」の巨大なシルエットが浮かび上がってきました。

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ついさっきまで霧でなにも見えなかった場所にはっきりと「かが」が現れました。
芦崎湾の砂洲のすぐそばに浮かんでいるように見えますが実際には砂洲よりかなり距離をとって航行しているはずです。
三沢基地で戦闘機を撮るために買った超望遠ズームを使っての撮影です。
甲板上にヘリの姿も確認できます。

水平線レベルの撮影はこの先障害物があるのでちょっと撮影場所を変えて小高い場所へクルマで移動します。
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クルマで数分の移動で大湊基地の後方の丘に最近建った展望台へやってきました。
ここからなら角度のついた撮影ができそうです。

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地元の幼稚園の園児たちと入れ替わりで展望室へ。
芦崎湾の砂洲からかなり距離をとって陸奥湾を出て行こうとする「かが」
流石にこの高さではまだ甲板上までは撮れませんねぇ

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展望台でのこれら2枚の画像はガラス越しでの撮影なのでこれが限界です。
「かが」はこの後、小樽での一般公開に向けて津軽海峡へ。
これほどの規模の艦船を接岸できる岸壁はなかなかありません。
県内でもどこか港湾施設の整った場所で一般公開をぜひやって欲しいです。
(イージス艦クラスも大湊基地には接岸できないとか・・・)

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改めて展望台を眺めてみると展望室にバルコニーがあるではありませんか?
ここならもっと鮮明にさつえいできたかなぁ~
なに分準備不足です[ふらふら]

自宅に戻ってライブ船舶の画面を見ていたら津軽海峡を抜ける「かが」のすぐそばに護衛艦「すずつき」のシルエットがあります。
全然気が付きませんでしたが「かが」に伴走しているようです。
小樽では「かが」と「すずつき」の一般公開となっていました。羨ましいです。

「かが」「すずつき」が去った後、大湊にイージス艦「あたご」の姿がライブ船舶で確認できました。
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陸奥湾での機雷訓練の絡みで来航しているのかなぁ

青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ 海上自衛隊 護衛艦 すずつき プラモデル 025

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  • 出版社/メーカー: 青島文化教材社(AOSHIMA)
  • メディア: おもちゃ&ホビー
青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ 海上自衛隊 護衛艦 あたご プラモデル 021

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