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前回の続きで今年になって最初の三沢基地撮影記となります。
この日は冬期(降雪期)~仕事の繁忙期の約5カ月ほど戦闘機撮影から離れていたので”撮影の勘”を取り戻すのが目的でした(F-16のデモフライト撮影もこの日の目的でもありますが)。

アリカ海軍の哨戒機P-8Aポセイドン
6月になってオーストラリア空軍のポセイドンも三沢に飛来したそうです。
現場で撮影できたらラッキーだったのになぁ~


三沢の米軍側の主力機といえばF-16戦闘機です。
F-16については最近、西側諸国が保有するものについてアメリカがウクライナへの供与が認められ話題になりました。



三沢基地所属のF-16はワイルド・ヴィーゼル任務という敵地でのかなり危険な地上施設の攻撃任務を負っている部隊です。
F-16をベースに我が国はF-2A/Bを開発したのでF-35A部隊が発足するまでは三沢でアメリカ空軍のF-16と兄弟機といえる航空自衛隊のF-2Aが共存していました。
地上では両機を見間違えることはにないのですが空に上がって下から見るとほぼ同じシルエットで見分けるのが困難でした(主翼の後退翼の角度とか水平尾翼の切れ方とか微妙に違うので見分けることは可能なんですが)
そんな日本側の相棒がF-2Aから高性能とうたわれるF-35Aに切り替わってしまってもF-16はまだまだ大活躍中です。


F-16はステルス戦闘機という分類には該当しませんが今年のお正月早々に三沢基地所属のF-16D(複座型)の1機(844号機)がHGV(HaveGlassV)塗装というステルス性能を有する新塗装で登場しました。
HGV塗装はレーダー反射を少なくする塗装だそうです。
RCS値というレーダー反射断面積を示す値(レーダー反射の強度)を低くするというHGV塗装は本格的なステルス機でなくても塗装素材によってステルス性能を向上させられるといったとても気になる塗装ですね
塗料だけでそこまでRCS値が向上(数値は低くなる)するんでしょうか?
コックピットを覆うキャノピーにもRCS値を低くするコーティングもされているという話です。



そしてこの日、撮影したたくさんのF-16のなかで1機だけHGV塗装機を撮ることができました。
従来の塗装機との違いが判るでしょうか?

簡単にいうと機体の迷彩パターンがなくなって単一色塗装になっているのでコックピット脇(下方)の塗分けラインがありません。
この819号機は単座型で複座型の844号機と今のところ1機ずつ配備されているようです。
以前はHGV塗装は濃いグレー色だという話だったような気もしますがこうしてみるとそれほど従来塗装と濃さは変わらないような気もします。



こちらが従来の塗装機ですのでコックピット脇に塗り分けラインがはっきり見えますね。
現状ではこの従来塗装機がまだまだ幅を利かせています。
正直、F-16については垂直尾翼のイタチのスペマ機くらいしかあまり撮りたいと思うことがなくなってきたのですがこれからはHVG塗装機を撮るのが新たなモチベーションになりそうです。

※スペマ=スペシャルマーキング(特別塗装)



アメリカ海軍のEA-18Gグラウラー電子戦闘機が降りてきました。
現在のローテーション配備部隊はブラック・レイブンズとなっています。
米軍機は武装バリバリでかっこいいですね~



F-16はアメリカ”空軍(AirForce)”でEA-18Gはアメリカ”海軍(Navy)”所属機です。
ちなみにオスプレイはアメリカ”海兵隊(Marines)”所属がよく三沢に飛来します。
三沢基地そばの小川原湖で湖上訓練もしていますよ




結局、この日の朝に見たグラウラーのスペマ機が飛ぶのは見られませんでした#59123;

次回は自衛隊機編ですね

なお各国のF-35やF-16のHGV塗装機に使用される塗料を再現した模型用塗料も発売されています。