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2021年9月13日の三沢基地での”撮影記その2”になります。

エアバンド(航空無線)を聴いていると珍しく日本語での交信が多く聞こえていました。
基地管制のやり取りの相手はこちらの機体でした。


白い機体に赤いストライプ、垂直尾翼にはチェッカー模様の小型機。

何度も着陸進入を繰り返していたので撮影練習にさせていただきました。



航空自衛隊の飛行点検機U-680Aです。
飛行点検機は自衛隊基地の航空保安無線施設の点検を担う機体です。
航空保安無線施設は電波を使って飛行中の航空機の位置を正確に把握し航行の補助を行う施設です。

三沢飛行場はILS(カテゴリー1)という計器飛行で機体側が対応していれば自動着陸もできる電波施設もあります。
また軍用機などは飛行場管制官がレーダーを使って着陸機に滑走路まで音声で誘導する精密レーダー誘導着陸なんていう着陸方式をとるのでこうした無線施設の定期点検は重要です。
何度も着陸進入をしていたのは進入高度を変えたりしながら点検をしていたからですね



無線交信では管制官が着陸態勢にある飛行点検機に対して滑走路までの位置のずれや距離を音声交信で伝えていました。
「OnCourse」「Above、〇〇」とかの単語が聴こえましたよ。
※交信内容の公開は以前はご法度でしたが最近は電波法の法解釈が少しゆるくなったようでこの程度は許されるみたいです。公開されている周波数のものはOKということのようです。



YouTubeの乗り物chにてこのU-680Aの紹介動画がUPされていますのでご覧ください。
飛行点検機は国土交通省航空局も運用していますがそちらは自衛隊基地以外の民間飛行場を受けもち航空自衛隊の飛行点検隊は陸海空のすべての自衛艇施設を受け持っているそうです。
飛行点検隊は航空自衛隊入間基地に所属して入間から日本各地の自衛隊基地へ飛んでいくそうで硫黄島や南鳥島(日本の最東端)まで飛べる航続距離を持っています。



この日の三沢上空に飛来したのは飛行点検隊の最新鋭機U-680Aでセスナのサイテーションというビジネスジェット機が原型となっています。
031号機は令和元年(2019年)受領ということでした。
この他に飛行点検隊にはイギリスのBAe125-800がベースのU-125という機体もあります。
平成2年からの導入らしいのでもう30年以上使用されている機体ですね。

この日は強い西風が吹く中の点検業務になりましたが風が強い日の点検飛行は操縦していても特に神経を使うそうです。

飛行点検隊では今年の春までYS-11FCという国産旅客機YS-11ベースの飛行点検機が長い間活躍していましたがU-680Aが3機まで増えたところでお役御免となりました。

この飛行点検隊のYS-11FCの引退で自衛隊で活躍していたYS-11は全機退役となりました。


2019年の三沢基地航空祭で入間基地からやって来た航空点検隊のYS-11FCを撮影していました。

初め見た時は米軍機か?と思っていました。

当時はそれほど興味を持って撮っていなかったなぁ~
YS-11ベースの機体だから貴重だなぁといった印象でした。

この12-1160機はこの後すぐに退役となったようです。
飛行点検隊の現有機U-125,U-680Aと比べるとサイズはかなり大きいですね

前出のYouTubeの動画の中でも語られていますがYS-11FCよりもU-680Aは機内は狭くなったけど空調がよく効くので快適になったそうです。
(YS-11FCではうちわ必須だったそうです)


今年の三沢基地航空祭は2年連続の中止が早々とアナウンスされていました。

来年は開催できるかなぁ~
(今も米軍基地関係者のコロナ患者が報告されています)