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東京オリンピック2020いよいよ始まりましたね!
航空ファンとしては開会式に先立ち行われた航空自衛隊のブルーインパルスによる展示飛行が印象的でした。

ちょっと雲があって残念でしたが東京上空に見事なカラースモークによる五輪マークが描かれました。
この五輪マーク、5機が上空で大きく美しい輪を描けばいいということでもなく実際には隊長機を含めた6機編隊でこの世紀の展示飛行を実現しています。
デルタ編隊と呼ばれる三角形のフォーメーションで東京上空に現れた際に先頭の
1番機(隊長機)については2~6番機が通常のブルーインパルスカラーなのに対しT-4中等練習機のノーマルカラーでした。

▼T-4ノーマル仕様  ▼
T-4ブルーインパル仕様








五輪マークを描く際は2~6番機が大きな輪をスモークで描きましたがその際に実は1番機である隊長機も一緒に輪を描いていました。
当然カラースモークは出していないので映像で確認しても1番機の姿を確認するのは難しいです。
五輪マークの3つの輪の真ん中の輪の先で1番機が2~6番機の基準となるべく同じように輪を描いて見せていたそうです。
1番機は基準となる機体なので他の機体と見分けが容易になるようにT-4のノーマルカラーにしていたのでは?と推測します。


▲2019年の三沢基地航空祭でのT-4ブルーインパルス機


今回この世紀のイベントのために入間基地に派遣されたブルーインパルスの機体(登録番号)は以下の通りです。





 
機体番号
【参考】4月の展示飛行時の番号※


1番機
06-5784
 


2番機
06-5790
(1番機)


3番機
06-5787
 


4番機
16-5666
 


5番機
16-5663
(5番機)


6番機
36-5697
(6番機)


≪予備編隊≫
 
 



1番機


56-5734
 


2番機
26-5692
(2番機)


3番機
36-5694
(3番機)


4番機
36-5693
 


5番機
26-5690
(予備機)


6番機
26-5686
(4番機)



※【参考】直近の展示飛行2021/4/22 砺波市チューリップ祭り


当日に展示飛行をする6機編隊とその予備編隊の6機で計12機のT-4が準備していました。

12機のうち10機はブルーインパルスカラーで2機の隊長機はT-4ノーマルカラーです。
通常のイベントでの展示飛行には尾翼に1~6などの番号を記した機体の他に番号なしの予備機を1機程度の派遣ですが今回は予備機の垂直尾翼にも最初から番号が振られていました。
世紀のイベントで後世にまで展示飛行の映像が残されるので万が一の場合、予備機といえども番号なしの機体を使うのは忍び難いといった配慮でしょうか?

また急な交代でもカラースモークが番号ごとに最初からセットされていれば万が一の色違いミスも防げそうです。
上の表から直近のイベントで展示飛行をした時と一部尾翼の番号が変わっているのがわかります。


【航空自衛隊の機番解説】
例)06-5784
最初の数字”0”は領収(年)といってメーカーから防衛庁に機体が引き渡しされた年(西暦)の下1桁を表します。
その機種の導入時期がわからないと領収(年)が判然としないし10年以上に渡って導入される機体だととちょっと厄介な数字です。

この機体の場合、調べてみたら2000年に引き渡された機体でした。(下1桁0)


2番目の数字”6”は登録順位といって機体の種別を表します。
6はT-4中等練習機に割り当てられています。(0~9まであります)

ハイフン以後の最初の数字”5”は機種区分で任務や用途を表すもので5は練習機を表しています。(ブルーインパルスのT-4も中等練習機)
残りの3桁の数字”784”が製造番号順を意味していてこの3桁の数字はそれぞれの機体に振られたユニーク(独自)な数字。
T-4の場合は600番台から割り付けが始まりましたが今では700番台の機体もあります。
T-4は212機も生産されているので784という数字は184番機(600からカウント)といったことでしょうか?(実際にはちょっと違ってくるのですが・・)
上の表で16-5666号機は1991年に納入された66番目のT-4いった感じです。

同じ自衛隊でも海自の航空機は数字4桁、陸自の航空機は数字5桁の機体番号となっています。

次回は再び三沢基地での撮影のつづきです。