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いつも遊びに来ている三沢飛行場に隣接する大空ひろばですが県立三沢航空科学館の屋外展示エリアという位置づけで母屋(航空科学館)とお庭(大空ひろば)という関係です。
この春に航空科学館は開館以来の大規模リニューアルが行われましたので久しぶりに入館してみました。(大人:入館料510円)


ひと冬丸々の5か月間も休館してのリニューアルでは新たに宇宙ゾーンを新設して従来からの航空ゾーン、科学ゾーンの全部で3つのゾーン構成となりました。


航空ゾーンの入り口というか航空科学館のメインエントランスで来館者を迎えるのがこちらのミス・ビードル号(復原機)です。


三沢といえば「ミス・ビードル号」というのがどこまで広がっているかは分かりませんが現在の様に飛行場ができて国内有数の空軍基地の街となる以前から三沢と飛行機の関係はこの赤いプロペラ機から始まりました。


1931年に三沢の淋代(淋代)海岸から世界初の太平洋無着陸飛行を成し遂げた機体です。
リンドバークの世界初の大西洋単独無着陸飛行が行われた1927年から4年後のことでした。
二人乗りで41時間かけてアメリカ大陸に到着したそうです。


展示機の脇には情感を高める小道具が配置されています。
ミス・ビードル号は三沢市のマスコット的存在です。
名前にミスとありますが特定のご婦人に由来した名前ではなく”ビードル”という潤滑油ブランドの名前が由来のようです。



今回のリニューアルでは展示機の入れ替えも行われて以前展示していた送電線敷設用のヘリとかがなくなっていましたがこのJACのYS-11旅客機は健在でした。

このJA8776という機体は2002年11月18日に種子島-鹿児島間のラストフライトの後にここ三沢にやってきたようです。
九州から来た人にとっては懐かしい機体でしょう。

三沢飛行場に隣接する航空科学館は建物の側面が格納庫のように大きく開閉できる構造となっていて滑走路からフェンスを開放して直接館内に期待を搬入できるようになっています。

以前は機内にも入れましたがコロナ対策で展示機は軒並み立ち入り禁止措置がとられていました。


YS-11はエンジンカウルが開けられて内部構造が垣間見られる展示です。
格納庫内での整備道具もディスプレイされていますね。


今回のリニューアルの目玉の一つがホンダジェット 実証実験機(実物)の展示です。
リニューアル前までは十和田湖の湖底から引き揚げられた一式高等練習機(実物)や映画撮影のために復元された零戦の有料展示(別料金)スペースだった場所です。

近年の日本の航空機産業の大きな話題は国産初の旅客ジェット機になるはずだった三菱重工のMRJ(のちの三菱スペースジェット)とこのホンダの小型ジェット機 HondaJetの大成功ではにでしょうか

実証実験機ということで内部は市販タイプとは違い公開できるような内装ではないようですが外観はとても美しいですね。

4年連続で世界で一番売れているビジネスジェット機だそうです。(納入数ベース)
自動車業界ではライバル関係のトヨタ自動車も役員移動用に購入したという話です。
開発の歴史も詳細にパネル展示されていました。
開発者のアイデアスケッチからわずか10年もたたないうちにこの実証実験機は試験飛行をしています。
このスピーディさも大成功の秘密なのかも?


マイクロシフト社のフライトシュミレータXでもフリー機材としてこのHondaJetが公開されていて私も何度か操縦して遊んでいました。
実際には操縦することも所有することも絶対叶わないけどシュミレーションゲームの世界では十分堪能させてもらいましたよ
しかもこのシュミレータの機体はこの実証事件機と同じレジストリ(機体番号)N420HAでした。


ホンダジェットの大きな特徴はこの主翼上に設置されたエンジンです。
この形式はほかに例をみない独創的な構造でこれこそホンダジェットを象徴するものとなっています。

本業の自動車製造の方でも以前は独創的技術で”ホンダのおもちゃ箱”なんて好意的な呼び名で名車をたくさん世に送り出してきたけど最近のホンダ車は売れそうな車や売れる車ばかりでかつてのようなとんでもない発想のクルマ作りが鳴りを潜めているようなきがしますがこのHondaJetではの久しぶりに”ホンダらしい”モノを見た気がします。
本田宗一郎さんも喜んでいるはず。


HondaJetのアビオニクスの動く展示もありました。
必要な情報がディスプレイに表示される現代のコックピットです。
状況に合わせて必要なものを画面上に表示させて使います。

フライトシュミレータXのHondaJetのコックピット画面です。
雰囲気はかなり実物に近いですね
こちらも表示の切り替えやボタンやスイッチ類もちゃんと動かせるようになっていますよ
なぜか副操縦士の若い女性も同乗している優れもの?(こちらは触れません)


いっぽうこちらは科学ゾーンにあったちょっと古いタイプのコックピット
昭和の子供にはこちらの方がテンションが上がるかも#59125;








次回も航空科学館の見学風景が続きます。