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今回は継続投稿中の2022三沢基地航空祭のレポート記事を1回お休みして9月4日(日)に
八戸市にある是川(これかわ)縄文館を見学した記事をUPさせていただきます。
1回で記事にまとめたのでちょっと長くなっていますので悪しからず

八戸市にある是川遺跡ではあの国宝が発掘されて有名になった遺跡なんです。
いつかは見てみたいと思っていたのですがちょうどこの日の午前中に六戸の七百鉄道記念館を見学したのでちょっと足を延ばして是川まで出かけてきました。
※七百鉄道記念館の記事はこちら



是川縄文館の外観
八戸市の埋蔵文化財センターも兼ねていて遺跡からの出土品の調査研究、教育、普及活動の拠点になっています。
もちろん出土品の常設展示もあり体験コーナーやレストラン、ミュージアムショップも併設。
#59128;八戸市是川縄文館のHPへこちら

私は同じ南部地域(といっても北端です)に住んでいるのですが八戸には土地勘が全くないのでここまでカーナビアプリで連れてこられましたが改めて場所の位置関係を確認すると八戸市中心部から南西方向の丘陵地に是川縄文館は建っていうようです。


自宅から一般道でここまで約2時間30分ほどかかります。



建物の入口には2021年に世界遺産登録された”北海道と北東北の縄文遺跡群”の看板(左側)とこの日が最終日となる特別展”行きかう土器とヒト”展の看板(右側)が立てかけられていました。
世界遺産の構成資産のひとつに”是川石器時代遺跡”があります。


特別展”行きかう土器とヒト”展は興味があった展示だったのでぎりぎり間に合ってよかったです(この日が最終日)
常設展示は入場料250円ですが特別展は別途特別料金が設定されています(今回は300円)


国宝のあれが展示されている常設展示室を見学する前にまずは特別展から


今回の特別展は是川縄文館と弘前大学との共同研究展示ということでした。


遺跡から出土した遺物(土器等)に含まれる火山ガラスを分析することで各地の地層に含まれる火山ガラスと成分等を比較して土器の生産地をある程度特定することが可能になるそうです。
実際に土器が出土した場所と土器の生産地との間を古代のヒトがその土器を持って移動したということになるので古代人の地域交流の様子を推測することができます。
出土品を科学的分析することによって当時の”土器とヒトの交流を探る”研究が進められています。



解説パネルによるとこの画像に移っている2つの土器のひとつは是川で見つかったもでもう一方は岩手県の北上川流域で発見された土器です。
土器の形状や文様をみるとこの2つの土器はとてもよく特徴が似ていて地理的にも是川に近い北上川流域で作られて運び込まれた土器だと思われていましたが度おきに含まれる火山ガラスの分析の結果、是川と同じ青森県の津軽地域で作られた土器であると判明しました。
見た目で判断していたら津軽地域と是川のある八戸地域との古代の交流が見逃されていたかもしれません。
土器に含まれる火山ガラスの分析には貴重な土器片を細かく粉砕する必要があるので手あたり次第に土器の成分分析をするわけにはいきませんが外見上の特徴だけで土器の生産場所を特定してしまうのは真実を見誤ることもあるという事例を知れて勉強になりました。



今回の展示品には土器に含まれていた火山ガラス分析の結果から土器の製産地と出土地についてのPOPが添えられていました。
津軽→三沢とか地元産とか書かれたPOPにご注目。



こちらは地元産土器だそうです。
八戸地域で出土した多くの土器については地元産であることが分かったそうです。
八戸地域に限っていうと他地域から持ち込まれた土器はある時期、特に津軽地域から持ち込まれた土器が見つかっているようです。



見学者も多くなかったので解説パネルはすべて写真に撮ってきましたので資料として私の考古学ノートに保存しました。

さて楽しみにしていた常設展示コーナーへ

釜めしの丼みたいな土器ですこの色は漆が塗られていたから?


香炉型土器ということです。
面白い形ですね、中国王朝でも皇帝の居室なんかにこんな形状の香炉が置かれていたりしますが実際にこの土器がどのように使われていたのかなぁ?
開口部の大きさにもよりますが私は鳥かごや虫かごの可能性もあると思っています。
珍しい色の鳥、美しい鳴き声の虫なんかは神聖なもので儀式の演出用に使っていたりして・・


テーブルマナーとかもあったりして・・


これもよく出土する形式の土器なのですが最近見学した展示会で土器の器の”ふた”だったのかもという話を聞きました。

土偶もたくさん展示されていました。



あれ?近所のあの人のご先祖様かも?


自転車の前かごに乗せたら月夜に空を飛べそうな土偶



この後この土偶に似た国宝の展示室へ・・・


ここ是川遺跡で発見された遺物の中で最も有名で国宝指定されているものといったらこれです。


平成9年に八戸市の風張1遺跡で出土した合掌土偶は平成21年に国宝に指定されました。
是川遺跡からの出土でなく川を挟んだ対岸の風張1遺跡からの発見されています。(上の画像は発見時の様子)

さすがに国宝なので展示は独立したスペースを与えられています。

ちょっと暗めな展示室にケースに入れられた合掌土偶が鎮座まします。


展示室に飾られた国宝指定書


じゃぁ~ん、国宝 合掌土偶
これに会いたかったんですよ~いやぁようやく願いが叶いました。
土偶としてはかなり有名な合掌土偶ですのでメディアを通じて皆さんご覧になられたことがあると思います。
両の掌を合わせてが”合掌”ポーズをとっているように見えますが実際、縄文人はどういう場面を土偶の形に残したのかは不明です。
女性の出産シーンを模したものでは?という説もあります。
出産時に天井から下げられた紐にしがみついて踏ん張っているのだどそうです。
きちんと服を着ているようにも見えるのですが縄文時代って出産時もきちんとした身なりをしていたのかなぁ?あと妊婦のような体型にも見えないです。
ここまで細かい描写をした土偶で実際の光景とは違うものを形にするって考えにくいんだけど・・

背中側の様子
頭頂部に貫通穴が見られるのでキーチェーンみたいに紐を通していたのかなぁ?


真横から見たところです。
妊婦には見えないですよね~

誰も国宝展示室にいなくなった隙にiPhoneのレンズを展示ケースに密着して余計な照明の映り込みを極力少なくして撮影しています。
数分間にわたり国宝を独占状態だったのでたくさん撮りました。
監視カメラのモニターをチェックされていたら係員が駆けつけてきたかも・・
十分に合掌土偶と1対1で対話する時間もとれて大満足のご対面でした。


昼食を食べずに見学していたので展示室を出て同じ建物内にある”これカフェ”にて縄文カレーセットを注文(700円税込み)を堪能。
カレープレートのほかに八戸らしく”せんべい汁”のお椀も付きます(コーヒー付き)

カレーのライスには古代米が使われていました。
お赤飯みたいな色でもちもち食感がカレーと合いますよ
普通に美味しいカレーで期待以上に満足(もう少し量が多くてもいいなぁ)

せんべい汁はやはり地元の人が作ってくれる味が一番です。
ものすごく美味しい出汁でした。
単品で提供してもらいたいほどです(本当に美味しかった)
※せんべい汁とは南部せんべいの薄焼きを鶏肉や野菜のあつあつの出し汁に入れて食べる郷土料理

お土産は超極小サイズの合掌土偶(小瓶入り)とマスコットキャラの”いのるん”のパッケージの米粉クッキー


台紙にスタンプを押して帰路につきました。





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以前にも愚痴をこぼさせていただいた”SSブログに移行する前のSo-netブログでは記事作成中の自動保存機能があったのにSSブログでは自動保存機能が見当たらない”について自己解決しました。
まずはやはりSo-netブログでは2017年ころに記事作成中の自動保存機能が追加装備されていました(他の方の記事に言及アリ)がSSブログではこの機能は使えないようです。
使えない仕様ならあきらめるしかないです。

私はブラウザはChromeを使っているのですがタブをたくさん開いているとメモリー解放のためなのかメモリー使用量が増えると開いているタブを再読み込みするようになっているみたいです。
タブを閉じるのではなくタブをリセットしてメモリーを解放するので書きかけの記事はここで保存していた状態までリセットされてしまいます(セーブポイントに戻るのです)
勝手にメモリー解放をしないchromeの拡張機能というのを導入してみましたが結局メモリー負荷が高くなるとクラッシュするので同じ事になったので削除していしまいました。
多くの方がメモ帳アプリなどで書いた記事を張り付けているというようなブログの書き方は自分には不向きなのでやはりこまめな保存しかないのかなぁ

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