三沢空港の展望ブリッジでの撮影の続きです。


通常は空港のターミナルビルは滑走路の中央あたりに位置している場合が多いのですが軍事基地である三沢飛行場の場合は下の衛星画像にあるように滑走路から離れた隅っこに位置しています。
三沢基地ではアメリカ軍>航空自衛隊>民間旅客機という絶対的なヒエラルキーがあります。


滑走路周辺に見える比較的ゆとりのある敷地にある建物は米軍関係の施設や住宅です。
三沢市街と書かれた周辺の日本人居住区(?)の密集度に比べるととても贅沢な土地の使い方ですね。
三沢空港の展望デッキからは滑走路方面は実は死角となっていて離発着の瞬間の撮影というのは絶望的です。
この日は離陸機はRWY10を使っていたので上の画像の左から右端へと向かって離陸していきます。
この場合、離陸を展望デッキから撮影すると目の前に対象機が来る時には離陸の急加速に加えて高度もそれなりに上昇しているのでシャッター速度(SS)とカメラのAF(オートフォーカス)の性能がきれいな画像を撮る決め手になると思います。
今年手に入れた中古のSONY α77Ⅱ(APS-C)はAF性能が発売当時は優秀なカメラとして打ち出されていました。
今日はSIGMAの120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSMという持っているレンズの中で最望遠のレンズの組み合わせで35mm換算で最大600mmまでの撮影ができます。

展望デッキから最大望遠400mm(35mm換算600mm)でノートリミングでこんな感じで撮れます。
大空ひろばからはこうしたアングルは望めないので今日はワクワクです#59117;



アメリカ空軍のC-130 輸送機”ハーキュリーズ”が着陸態勢に入っています。
(着陸に備えて車輪が出始めたところ)
この時だけRWY10を使い太平洋側(東寄り)から着陸進入。
プロペラ機を撮影する時はシャッター速度(SS)をジェット戦闘機を撮影する時よりも遅めに設定しないとプロペラが止まって写ってしまうので難しいです。
この時も直前まで米軍のF-16を追っていたのでSSを遅くするのを忘れていました#59143;

垂直尾翼の”YJ”はテールコードと呼ばれるものでこの”YJ”という記号は横田基地所属ということが分かります。


機首部分に小さく読める”374 AW”はアメリカ空軍第374空輸航空団所属。
機体記号(レジ)06-8610を調べたらC-130J-30 というC-130の最新型
”スーパーハーキュリーズ”でした。(※画像は離陸時のもの)
 


こちらは空自の最新鋭早期警戒機 E-2D”アドバンスド・ホークアイ”
 


機体に”472”とあるのでE-2Dの2号機のようです。



アメリカ空軍のF-16”ファイティング・ファルコン”です。



さすがに臨戦態勢の空軍機。
各種兵装がフル装備ですね。


地上に降りて来たF-16。



アメリカ海軍の電子攻撃機EA-18G”グラウラー”です。
飛行中の様子は撮り損ねました#59142;
今回、カメラのAFレンジコントロール機能を誤作動させていたようで飛行中すこし遠ざかるとAFが効かなくなりシャッターを切れませんでした。
設定で望遠側のAF作動範囲に制限がかかり放しになっていたようです。
AFレンジコントロールはピントの合う焦点距離を設定することによって狙ったポイントよりも手前、あるいは奥にあるものへピントが奪われるのを防ぐ便利な機能なのですが普段使うことはなかったので誤作動に気が付くのが遅れました。
プレビューボタンの横にあるボタンにAFレンジコントロール機能が割り当てられていて撮影後に画像チェックをしようとして何度もこのボタンを間違って押していたようです。
間違って押すたびにAFレンジ範囲設定⇒設定確定(機能ON)⇒機能OFFとなっていた模様。

帰宅後にマニュアルを精読しました。
もう次からは失敗しません!


グラウラーを見るたびに不思議に思っていたのがこのポッドの先端についている小さなプロペラです。
電子攻撃機は様々な作戦行動で使われる通信電波の妨害をするのが任務でグラウラーに搭載されているのこのポッドに名称は”AN/ALQ-99戦術電波妨害装置”というものだそうです。
このポッド内に組み込まれた機器への電源供給用の小型風力発電機(ラムエア・タービン)のようなものらしいです。
対気速度407km/hで送信機2台分の電気を賄えるのだとか
私のα77Ⅱの誤作動はこのグラウラーによる電子攻撃を受けたわけではありません。



アメリカ海軍の哨戒機 P-8A”ポセイドン”です。

旅客機のようなシルエットですが設計はB737-800シリーズを元にしています。
海軍機って綺麗な機体が多いですね~


移動訓練から帰還してきたばかりの航空自衛隊のF-35Aが午後から訓練のために上がりました。
三沢配備の空自の主力装備はこのF-35Aだけになってしまい新鮮味に欠けます(贅沢)
F-2がいるうちにここから撮影したかったです(後悔)
ステルス機ということもあり機体の各種マーキングはロービジ塗装という目立たないものになっています。
海上自衛隊の護衛艦も最新のものはロービジ塗装のものもあります。
機体(艦)番号が遠くから判別しにくいので個体が特定しにくいのですがこれも国防のためです。


トミカプレミアムの空自F-35Aです。
かなり良くできています。
トミカでも車輪はないので飛行形態で飾ります。




トミカ No.28 航空自衛隊 F-35A 戦闘機



  • 出版社/メーカー: タカラトミー(TAKARA TOMY)

  • 発売日: 2018/09/15

  • メディア: おもちゃ&ホビー









こちらも地上に降りてきました。
なんだか地上滑走の姿はかっこよくないなぁ


垂直尾翼に第302飛行隊の伝統ある”オジロワシ”が小さく描かれています。
元々のオジロワシマークは自衛隊の内規に抵触するbigサイズだったそうですがロービジ塗装でふたまわりほど小さくなってしまいました。

展望デッキでお昼も食べ損ねたままでしたがF-35を撮れたのでここでの撮影は撤収。
大空ひろばで撮りたいものがあったので移動しました。

撮りたいものとは空自の輸送ヘリ”チヌーク”のホイストクレーンです。
救助作業時に隊員や要救助者をヘリに引き上げるのに使う巻き上げ機です。
先日頂いたチヌークのプラモデルキットにこのホイストが再現されていないことが分かり資料を集めています。
空自のチヌークにこれが無いと様になりませんもんね
大空ひろばからはチヌークの格納庫が目の前で見ることができます。
逆に展望デッキからは見えません。
朝も展望デッキに行く前に立ち寄ったのですが駐機中の向きが反対側だったので断念。
この時にチヌークの格納庫のスピーカーから前日に防衛大臣を離任された河野元防衛大臣の離任の”あいさつ”がライブで流れてきました。
はじめて聞きました。
午後にここへ来たら今度は岸新防衛大臣の就任にあたっての”訓示”がこれまたライブで流れてきました。
河野さんはすでに職を解かれているので”あいさつ”という扱いなのですが岸大臣はこの時点で現職なのであいさつではなく”訓示”になるのだそうです。

夕方4時前に米海兵隊のオスプレイが三沢基地から2機飛んでいきました。

近くの天ケ森の射爆場での夜間訓練に向かったようです。
最近ちょくちょく三沢をベースに北海道へも出没しているようで帰途、我が家のすぐそばを飛んでいくこともあります。
ここで見るのと同じくらいの近さなのであの独特なプロペラ音で近所の人も家から飛び出して眺めていました。
なので私も自宅2階の自室にオスプレイが来たらすぐに撮影できるようにカメラを常時スタンバイさせています。(まだ撮影できていません)

オスプレイといえば陸上自衛隊のオスプレイも配備が始まりますね



ハセガワ 1/72 陸上自衛隊 V-22 オスプレイ 輸送航空隊 プラモデル 02359



  • 出版社/メーカー: ハセガワ(Hasegawa)

  • 発売日: 2020/10/29

  • メディア: おもちゃ&ホビー






予約しちゃいました#59120;
完成させても飾るスペースが問題ですね(かなり場所をとりそう)

来週あたりにリベンジでもう一度展望デッキへ行く予定です。
エアバンドも準備して抜かりは有りません(多分)