前回の新造船の船降ろしに続いて今回は”進水式”の様子です。
令和2年7月の初旬、大安吉日に進水式が執り行われました。
この日は好天に恵まれて波が穏やかな陸奥湾でした。
漁港から対岸(下北半島)の釜臥山方面(大湊)を望む。



進水式は初めは船上での神事が執り行われます。
船首側に仮設の祭壇を設置して地元神社の宮司さんによる祝詞の奏上に続き参加者が祭壇の前で榊を奉納します。



宮司さんによるお祓い



岸壁で接岸しての神事が滞りなく終わると関係者を載せて海上へ船出。



私は伴走船(漁船)に乗って新造船の雄姿をパチリ#59009;



神社のある場所のちょうど沖合にて船で3周ほど円を描くように旋回。
この時、船上では同乗している宮司さんによる仕上げの神事が行われます。
こうした穏やかな日は船が揺れないので乗船されている一般の方も船酔い知らずで安心です。





風がほとんどなかったので速力を上げて大漁旗をなびかせます。
旗竿代わりの竹の木がかなりたわむほど
これらの大漁旗は親族、漁師仲間、新造船にかかわった業者さんからお祝いとして贈られたものです。
実際のホタテ養殖では大漁旗を掲げることはないのでこれが見納めになる旗もあります。
一部は年に一度の海上祈願祭で飾られることもあります。
最近では町内のイベントでも会場を彩る飾り物として活躍する機会も増えました。



ほどなく漁港へ帰投。

これで一連の進水式は無事終了です。
例年だとこの後、町のホールを借りての大宴会なのですがコロナの影響で自粛となりました。


このあと夏の終わりから秋口にかけてもう1隻新造船の予定があります。