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青森県にも熱中症警戒アラートが発令された2021年8月6日、隣町のむつ市にある酪農(3)遺跡現地見学会に参加してきました。


遺跡の発掘調査の見学会に参加するのは2019年以来です。
2019年の遺跡見学は家のすぐそば(徒歩3分)のところにある林ノ脇遺跡と近隣の猪ノ鼻遺跡でした。
両遺跡見学会の様子が地元新聞に掲載されましたがその両方ともに自分の姿が映った写真が掲載されちゃいましたがこの日は新聞社の記者の姿はなくちょっと安心です。
新聞に載ると結構、いろいろな人から見たよ~と連絡が来ます。
悪いことで載らないように気を付けます。

受付で頂いた資料にも大きく書かれていますがこの遺跡の特徴は下北地域で初めての環状列石遺構が見つかったことです。
縄文時代後期(4000年前【紀元前2000年】)のものとみられています。
環状列石はストーンサークルともよばれる礫(レキ)と呼ばれる大小さまざまな石をサークル状に並べて配置した遺構です。
大変珍しい遺構なので昨年、発見のニュースを聞いた時から現地見学会に参加したいと思っていました。

遺跡の名称に酪農とありますが古代の酪農に関する遺跡では所在地がむつ市大字田名部字酪農第3ということからついた名称です。
もともとこの辺りは戊辰戦争で官軍に破れた会津藩士が藩まるごとこの地に移封され斗南藩として再出発した土地で明治政府発足後もこの地に残った会津藩士が開拓した土地で寒冷な土地なので農業ではなく当時、西洋式牧場経営が導入されて間もない時期でしたが旧会津藩士は積極的この新事業に乗り出しました。
青森県では三沢市周辺でも旧会津藩の重臣などが開拓した牧場があります。



受付を済ませて遺跡に向かいます。
この遺跡は現在整備中の下北半島縦貫道(下北道)の工事に伴い発掘調査が行われている現場です。
私がこれまで見学した遺跡もすべて道路工事に伴って発掘調査されたものでした。

遺跡のある場所は陸奥湾から4kmほど離れた丘陵地帯です。
ちょうど受付があった平坦な場所からこのように少し斜面を登ったところに環状列石遺構があります。
写真中央には急遽見学者用の日陰が用意されていました。


この日はこんな急斜面で発掘作業が続けられていました。
真夏の発掘調査現場はどこもこのような炎天下の下での過酷な作業で作業員の方には頭が下がる思いです。
この斜面はこの上にある環状列石のある遺跡中心部を平らに整地した際の残土や土器などを捨てた捨て場なのだそうです。


斜面を上がりきるとその先は平坦な土地が開けています。
自然のままの地形ではこの先も傾斜面が少し先まで続くはずなのですが縄文人はここの斜面を削ってわざわざ平坦な土地を造成したとのことです。
古代人の土地造成、土木工事ですね


斜面を削って平坦に造成した場所に環状列石をはじめとした遺構が点在しています。
現代人の目からしても綺麗な造成工事ですね
ここから県埋蔵文化財調査センターの職員の方の説明が始まります。

続きは次回ということに・・・