半年ほど前に八戸のハードオフの店内で無造作に各種中古レンズが積まれていたワゴンの中から見つけたミノルタのレンズ、価格はたったの500円でした。


AFズーム 35-70mmF4というもので当時α55に装着して遊んでみようと気軽に買いました(500円だしね)。
ご覧の様にフードなしの状態で売られていましたが使い込まれた外観に反して意外と光学系は綺麗なものです。(映りに影響するような深刻な問題はなさそう)
フィルム時代のミノルタαシリーズのレンズなのでデジカメ用のレンズコーティングとかは当然なしなのでレンズフードは欲しいかなぁ~と思っていたところヤフオクで純正品を見つけて落札。


さっそくα55に装着してみると小さく設計されたカメラ本体ともベストなバランスで結構お似合いです。
のミノルタ製 AFズーム35-70mmF4というレンズですが調べてみると,
とんでもないレンズであることが判明。
世界初の実用的な民生品のオートフォーカス一眼レフカメ
ラというのは1985年にミノルタが発売したα7000といわれていますがその時に一緒に発売されたオートフォーカス対応αレンズ13本の一つでした。
当時国内カメラメーカーとしてはそれほどメジャーではなかったミノルタが満を持して発表したα7000は「αショック」とも呼ばれ業界を席巻しました。
当時カメラ(特に一眼レフ)なんかに特段の興味を持っていなかった高校生の自分にとっては中一のころに見たミノルタのCM・伝説の宮崎美子のジーパン脱ぎCMは強烈に覚えています。
ドリフで志村けんがよくお腹の肉をつまんで揺らして真似していましたっけ#59120;
まだAF一眼レフカメラなんて夢の世界だった頃のX7というカメラのCMですがそれから5年後にミノルタは世界初のAF一眼レフα7000を開発しちゃうんですねぇ
α7000のCMはシンガーソングライターの野田幹子さんの曲を使った今Youtubeで見てもそれほど印象的なCMではないように思えますが商品自体がとんでもないインパクトのあるものだったんですねぇ
その当時のミノルタはこの
αシステムのレンズ開発に社運を賭けていたというのは有名な話なんだとか・・
それでも設計から35年経過したAFレンズがどんな風に2020年の今を切り撮れるのか?
早速、このレンズを付けて近所を散策してきました。



4枚とも絞り優先モードで開放値のF4で撮影してみました。
どうでしょうか?
私のは十分綺麗に写っているように見えます。
ハイアマチュアでもない素人レベルの私感なんですけど
500円でこれなら文句なしです。
最初期のαレンズはボディが爆発的に売れていたので中古市場にも相当な数量が流通しているようなのでジャンクワゴンを時々覗いてまた探してみたくなります。


このレンズはMACROと表記がありマクロ撮影も可能なようです。


レンズ側のこのスイッチを下げて矢印の方へレンズを回すとマクロ撮影ができるようになりますがマクロ側ではAFが効かずにMF(マニュアルフォーカス)になってしまいます(仕様です)






最初のうちはMFでのピント合わせがうまくいかずに難儀しましたがカメラのピント拡大機能を使うと電子ファインダー内でピタッとピントが合うポイントがつかめてなかなか面白く撮りすすめました。
こうなるともっと明るいF1.8とかの単焦点レンズも欲しくなりますねぇ
自分としてはあまり普段は花なんかは撮影対象にしないのですが他人に自慢の戦闘機とかの写真を見せるよりも明らかにこうした花の写真の方が反応が良いですね。
ちょっと癖になりそう#59116;
そうだ、これでシロイヌナズナを探そう!

しかしこのくらいコンパクトなレンズでも重たいα77Ⅱに装着して散歩道のスナップ撮影となるとちょっと億劫ですね。
お散歩用にはRX-100で十分かなぁ~
でもレンズは欲しい(危険な兆候です)
上の最後の一枚だけはα77Ⅱで他はα55での撮影です。