今回は7月6日(土)に海上自衛隊大湊基地にて開催されたマリンフェスティバルin大湊2019での体験航海の様子です。


体験航海で乗艦できるのはこちらの護衛艦DE-233ちくま

あぶくま型護衛艦の5番艦で大湊では護衛艦はまぎり、おおよどと共に護衛艦隊第15護衛隊を編成しています。(ゆうだち、まきなみ、すずなみ、しらぬいは第7護衛隊)

1993年就役ということで艦齢は25年以上と現役艦としては古いタイプの護衛艦となってしまいました。
海軍から続く由緒ある”筑摩(ちくま)”の名を引き継ぐ艦です。



護衛艦ゆうだちより”ちくま”の後方を眺めた様子。
ヘリコプター格納庫が無いのでスッキリした印象です。



この画像に護衛艦が4隻フレームイン。
手前が”ちくま”です。



ちくまのトラスマストでやはり目立つのはOPS-14Cという2次元対空レーダーです。

最近の対空レーダーは平面型の3次元レーダーなのでこうした動きはしません。

護衛艦ちくま艦橋部.mp4



体験航海の乗船券は朝一で並んでゲッと済みです。
こちらの乗船券は乗船名簿の代わりに裏面に住所氏名等を書き込んで乗船時に渡してしまうので手元に残らないのが少し残念。



乗艦記念のパンフ
人数が多いのでカラーコピーのものが配られました。



このような御朱印のような乗艦記念証が挟まれていました。
筑摩ではなく”ちくま”と仮名表記なんだけど~気合が入り過ぎたか?
七夕をイメージしたデザインですね
イラストのドラゴンは艦のマスコットのジョリードラゴンとのことです。



ヒトフタサンマルに予定通り出港。
離岸作業を見るのはこれが初めてでしたが隊員の皆さんきびきびした動きで流石です。
突堤の下にたくさんの魚が群れを成して泳いでいるのに乗客は注視。



第1突堤に係留中の第7護衛隊の艦艇群
【旧型】ゆうだち、すずなみ、しらぬい【最新】と新旧護衛艦が並びます。
ヘリコプター格納庫を含めた後部甲板のサイズは意外と大きさに変わりはないようです。
ここで大外に係留中の”しらぬい”の艦尾に内火艇が繋がれていますが後述【追記】を参照



艦上(前甲板)の様子。
33歳までの来場者はアンケートに答えると記念品セットと乗船券が貰えたようで整理券を貰う列以上の人数が乗艦している感じです。



ハープーン艦対艦ミサイル発射筒



この日は朝方は小雨が降ったりやんだりといったあいにくの天候でしたが開催時間帯は何とか雨は降らず・・
ただ海上でもこんな感じの視界でした。



古来より天然の良港といわれる大湊は芦崎という砂洲が堤防代わりになっています。
その先端部を過ぎると進路を南にとって陸奥湾へ。

画像の右手奥が私が住んでいるあたりになります。
大湊基地では1年に一日だけ自衛隊敷地内で潮干狩りが解禁となります。
この日は大勢の市民があさり採りに興じます。

潮干狩りの日が近づくと市内のお店の店頭にバケツや熊手の潮干狩りセットが並びます。


地図を拡大すると(-)芦崎湾の形が分かりますよ。



むつ市市街を北に見て南下中。
中央右手の白い建物はむつ市の克雪ドーム。

体験航海中も艦内・甲板上ではいろいろなイベントが・・



高性能20mm機関砲(CIWS)
最近の護衛艦は艦橋構造物の上に設置されているのですが”ちくま”は後部甲板上にあるので間近で見ることができます。
この日は実演もありました。


高性能20mm機関砲は通称ファランクスと呼ばれています。
6本の砲身が高速回転して射撃するのでバルカン砲とも呼ばれるタイプ。
上部の白い円柱部内部には目標追跡用レーダーが格納されていて接近してくる航空機やミサイルを迎撃します。

#59126;こちらでもラッパの実演が始まりました。
5音しかないラッパの音階を使ってアレンジされた”君が代”であるラッパ君が代の演奏を動画でどうぞ


演奏時間は通常の君が代と同じく約45秒間となっているようです。
オリジナルの君が代とはちょっとかけ離れているような気もしますが海自施設でこのラッパの音が聴こえたら注目。
艦上では朝夕の自衛艦旗の上げ下げ時に吹奏されるようです。



#59128;前甲板では62口径76mm速射砲の実演も行われていました。


旧海軍の巨砲をみていると何とも頼りなさそうな単装砲ですがレーダーとコンピュータによって目標を正確に捉えた射撃ができるので現用艦船ではこれで十分なのです。



今回の体験航海は以前私が乗った時よりもかなり港に近い場所までしか行きませんでした。

▲デジカメのGPSデータより推定したコース

体験航海の間はずっと冷たい風が吹いていて甲板では貸し出された毛布に体をくるんで見学という方も大勢いられました。
それでも波は穏やかで揺れは一切感じませんでした。



入港が近づいて内火艇が海上に降ろされる様子も披露されました。
【追記)
何故入港時に内火艇を降ろすのか?と疑問に思って調べたらもし両玄にある2艘の内火艇を2艘とも使う必要が出た場合、接岸した舷側の内火艇が降ろせず使えないという状態を防ぐためだそうです。降ろした内火艇は艦の船尾に横付けされるようです。



接岸が迫りブリッジ脇では見張りの隊員が測距儀を使っての位置確認をしています。



約1時間半の体験航海も間もなく終了です。
風は冷たかったけど揺れもなく快適な航海でした。



下船準備が整って順次下船しました。
この時間ではもう航空隊基地へシャトルバスで移動しても見学することもできそうにないので航空隊基地見学は来年に持ち越しです。



食事も摂らずにいたらもうすっかり海自カレーもなにもかも売り切れでしたので記念にこちらのカレースプーンを購入(600円)。
似たようなカレーに特化した専用スプーンをダイソーで買いましたがこちらは柄の部分に刻印があるのでまぁいいかぁ~キャンプ用のスプーンにしよう。



基地内からシャトルバスで臨時駐車場へ。
ここは大湊弾薬補給所というところです。
自衛隊では”だんほしょ”と呼ばれているようです。
チラシに記載があった臨時駐車場は釜臥山スキー場、弾薬補給所、海上自衛隊大湊病院、航空隊基地の4か所でしたが朝早い段階ではスキー場とここ(弾補所)しかオープンしていませんでした。
海自大湊病院と航空隊基地の臨時駐車場は混雑状況を見てオープンしたようです。

来年は今年見学できなかった航空隊基地中心に見学したいです。



会場内では多くの隊員の方が説明や誘導も含めて各所で活躍されていましたがとてもフレンドリーに対応していただきました。

改めて頭が下がる思いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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