ここ数日すっかり風邪をひいて寝込んでいました#59143;
風邪をひく直前まで同じ県内の親戚の家に2泊ほどお泊りしてきました。

親戚の家があるのは三戸郡新郷村という山里でいろいろ不思議な話が多く残る県内有数のミステリースポット。
特にキリストのお墓があるので有名です#59139;
そう、あのキリストのお墓が青森の山村にあるのです#59131;

これはその筋の世界では結構有名な話でここ新郷村にはほかにもピラミッドもあるということなのでキリストのお墓の一つや二つ・・・いや、やはりトンデモ話の類なのか?
(最近は南北朝の天皇のお墓もあったとか・・まぁ各地にお墓伝説がある方のようですが)

新郷村の村役場などがある地区を戸来(へらい)地区というのですがこれが”ヘブライ”に由来するとの説もあります。
親戚の家はその戸来地区にあって例のキリストの墓もすぐ近所ということで一応キリスト教系大学卒の私も遊びに来たついでにお墓参りです。


親戚の家からクルマで数分、国道454号線沿いにキリストのお墓はありました。
国道454号線は十和田湖方面から八戸方面を結ぶ路線で何も知らない観光客がこの看板をみたらきっと驚くでしょう。
”UFOの基地はこちら”程度のインパクト!

数少ない村内の観光資源ということで簡単な駐車場が整備されたキリストの里公園の中にお墓があります。

私がここを訪れるのはこれで2回目。
目指すお墓は急な斜面を登り切った先にあります。


ブラタモリ風に紹介すれば五戸川が削った河岸段丘の上にお墓があります。
キリストの生きていた時代から2000年ぐらいなので地形は今とほとんど同じはず。
それにしてもかなりの急坂です。

路面一面に落葉した紅葉。(こういう時にいつも一眼カメラを持っていない#59142;)


坂の途中のちょっと開けた場所に説明板があります。
奥に見える小高い場所がお墓のある場所です。
ちょうど冬季休刊期間に入ってしまったのですが資料館もそばにありました。
ちょっとした散策公園として整備されている様子です。


おもいきり”キリストの墓”と書いてあります。
キリストのお墓がここで発見されるきっかけになったのが武内(竹内)文書という古文書。

古文書には磔刑にされそうになったキリストの弟のイスキリが替え玉になってキリストを日本に逃がしキリストはこの戸来村(現新郷村)で天寿を全うしたそうです。キリストは若いころに日本で神学を学んでいた経験があったので逃亡の地として日本を選んだのかなぁ~まぁ流石に日本までは追っても来ないだろうなぁ(まぁ日本に逃げ延びたなんて思ってもいないだろうし)
もしこれが事実ならキリストの復活も奇跡もなかったことに・・・
こうなればダヴィンチコード以上の歴史サスペンスが書けそうです。
いや熱心な教徒に焼き討ちにあってもおかしくないような気もしてきますがだれもそうした行動を起こさないということは(推して知るべし)


では衝撃のキリストのお墓の画像をどうぞ



なんだか土を持っただけの・・・

それでも十字架が立っていると・・

たしかにキリスト教のお墓にみえますが例の古文書が発見されて記載されている内容を確かめるために調査隊がこの場所を見つけるまでは当然、十字架なんて立っていなかったはず、当然柵も・・

ただ土が盛ってある場所としか知られていなかったのでは・・

でも、ここら辺ではこうした土盛りは結構あるようです。

古来より土を盛ってお墓としていたようです。



現に親戚の家も地元の有力者の家系なので所有する家の裏山におなじよな墳丘墓があります。
ちょっと分かり難いですが親戚の先祖のお墓だそうです。

流石に今では石のお墓ですが古いお墓はこうした形状のものが多かったのかもしれません。
言い伝えによると近くの戸来岳という山に対する信仰から山を模したお墓が多いのではとのことでした。


同じ地域ということではおいらせ町の阿光坊古墳群も小さな墳丘(お墓)ということでは同じような印象。

キリストの墓といわれるものも昔の人(村民)は何らかの”お墓”という認識は持っていたのかもしれないけどまさかキリストのお墓だなんていわれてにわかに信じることができたのか?



おっと!先の画像はキリストの弟のイスキリのお墓と伝えられている”十代墓”でした#59142;




そしてこちらがキリストのお墓と伝えられている”十来塚”です。


戦後、進駐軍の米兵が余暇にここへよく来ていたそうです。
噂を聞いてやって来ていたようですが彼らの目にはどう映ったのかなぁ?
キリストのお墓があるとなれば聖地に爆弾なんて落とせないよなぁ~


冒頭の説明板もこちらも村で設置している公式なものです。
キリストの墓といわれだしたのは戦前のことで特にこの戸来村(現新郷村)に隠れキリシタンがいたという話もなく現にキリスト教徒が多く住んでいるわけでもありません。
どちらかというとうちのうちの親戚を含め神道の家が多い印象です。
村のHPによると五芒星に似た家紋の家があるとか生れてはじめて子供を外に出す際に額に十字を描くとか・・
でもこれもうちの親戚の話によると事実とは異なるとか・・・
もともとは当時の村長の村おこし作戦の一環では?との見解もあるようです。



お墓のそばにはエルサレム市と友好の証として碑文が寄贈されていました。
う~ん、どうも引っ込みがつかなくなってしまったのか?
先方もどう思っているのかなぁ?


このお墓の周りでは年に一度のキリスト祭で村内婦人部がおそろいの浴衣でナニャドヤラという呪文めいた歌詞の盆踊りを踊り奉納しています。
ナニャドヤラはここら辺を含む南部地域に広く伝わる盆踊りで下北半島も南部藩領ということで私の住む町でも踊られる時があります。
歌詞は意味不明な部分が多く古代ヘブライの言葉だと神をたたえる意味に聴こえるとか?

まぁロマンは尽きることがありませんね#59126;




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  • 出版社/メーカー: 青春出版社

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