7月3日の大安吉日に新造されたばかりのホタテ養殖船の進水式がありました。
素人カメラマンとして栄えある新造船の進水式での雄姿を撮影する機会に恵まれました。


今回は進水式に先立つこと1週間ほど前に行われた”船降ろし”の様子を中心にご紹介させていただきます。


漁船はメーカーから漁船として発注者(船主)に届けられるのではなくエンジンレスで船体のみの”箱モノ”として漁場近くのエンジンの設置や艤装を行う各地の工場へ届けられます。
当町では私の親戚の家がこの工場を経営しています。

この漁船は船体はYAMAHA製で北海道のヤマハの船体製造メーカーからトレーラーに乗せられてフェリーに乗り津軽海峡を渡って陸送されてきました。
漁船丸ごとの陸送になるので道路を走れるのは夜間の交通量が少ない時間帯で先導車も伴走します。

さて漁船のメーカーというと皆さんはどこの会社が思い浮かびますか?
国内だとヤンマーとかヤマハなんかが有名だと思います。
どちらも船体と発動機(エンジン)のメーカーなのですがヤマハの漁船部門については近年、エンジンについてはヤマハ製ではなく三菱重工製のエンジンを積むようになっています。(車体とPUが別なのはF1と同じです。レッドブルとホンダみたいな関係)
マリンスポーツ部門のエンジンについては船体も発動機もオールヤマハ製のままです。
最近流行りの事業資産の選択と集中ってやつですかね


陸送されて運ばれて来た船体は仮設のテント内でエンジンを積んだり、各種操舵機器、通信機、魚探、レーダーなどの電装品の取付を行います。


テント内部の様子。
広く見えますが漁船を入れるともう前後に余裕がなくなってしまうくらいです。

数か月かけて各種艤装を施し海に浮かべられる状態になれば建造中の船体を大型クレーンをチャーターして海面に降ろします。
これを”船降ろし”といって安全に作業を進めるためには重機のぺレーター意外にたくさんの人出が居るので仲間の漁師さん総出で早朝作業となります。
進水式が行われる1週間ほど前の6/27の早朝5時に船降ろしが行われました。


船体を岸壁まで運び出して大型クレーンが横付けします。


バランスをとりながら船体がゆっくり吊り上げられます。


陸奥湾内の漁船は5t未満が主流なのでこのクラスのクレーンなら余裕ですね。


無事に海面に着水しました。


艤装作業は今後は海上に浮かべた船内で続きます。
1週間後の進水式に間に合うよう作業が急ピッチで進められます。


次回は進水式の様子です。

模型業界では漁船はマイナーな分野ですが大間のマグロ船なんかはそれなりに人気。




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