今日は急遽連絡をもらい漁船の進水式の撮影を頼まれました。
ここ数年、陸奥湾の養殖ホタテの高値が続いていて新造船の注文が続いています。
景気がいいってこと#59117;
今回の船は私の親戚の工場でエンジン等の艤装を請け負い完成したものです。
船の用途は主にホタテ養殖で多分養殖の繁忙期以外は遊漁船(釣り船)もやるのかなぁ~
ここら辺は形の良い真鯛がよく釣れます。
ホタテの養殖施設の周辺に真鯛が集まってよく釣れるのだとか・・


新造船の進水式には漁師仲間や親戚知人が大漁旗を贈る習慣があります。
この船はユニック(クレーン)を搭載しているので旗竿代わりに真上にアームを伸ばしています。
ここの漁協の所属漁船はほとんどがホタテ養殖の船なので大漁旗を船に掲げるなんてたった一回の進水式か年に一度の安全祈願祭(神事)に当番となった時くらいなのでこれら大量の大漁旗はこの後殆ど陽の目をみなくなります。
ちょっともったいない。(最近は小学校の運動会などに飾ったり有効活用されることも増えました)
進水式があると町内の人も見学に来ますので漁師仲間や親戚知人のクルマで岸壁は大賑わい。



私は随伴する漁船に乗って海上撮影となりました。
この時は風と波が高くて被写体もこちらの船も激しく上下動しているので手ブレ補正も効きません。
なので撮影した画像のほとんどがぶれてしまってピントがバッチリというコマはほとんどなし#59143;
※ブログに掲載している画像は写っている人の了承を取り切っていないのでかなり意図的に更に画質を落としています。



船は町の鎮守様の神社の社の沖をお神酒を撒きながら3回回ります。
船には神社の神官さんも乗船中。
新車を買って神社仏閣に持ち込んで厄払いをするのと同じですね。
今回のこの新造船は船体もエンジンも装備も最新式。建造費もかな~りの高額だそうです。
東京の郊外に分譲住宅を2件買えちゃうかも・・・
またこの船の特徴は船首の下の大きく突き出た部分。
球状船首とかバルバス・バウと呼ばれるもので陸奥湾内の漁船では珍しい形状です。
バルバスバウ自体は大型船(貨物船、タンカー、護衛艦の場合この部分にソナー装置が内蔵されています)で多く採用されているポピュラーな形状なのですが小型漁船での採用はまだ少ないと思います。
沿岸漁業の漁船とか外洋で操業する小型漁船では採用されることが多いかも?
津軽海峡に面した大間の漁船などでもこの形状の船が多そうです。


バルバスバウの効果は造波抵抗の低減といって船が進むときの船首が作り出す波の抵抗を船主よりも少し先にバルバスバウで予め小さな波を作り後からできる船首の波と相殺させて抵抗を低減させることができ高速走行と燃費に効果があるとのことです。
ただ上の画像のように空荷状態で速度を上げるとバルバスバウが喫水線上に出ていると今度は逆効果になるそうです。
ホタテを積んだ状態だと効果が発揮されるということですね。


陸奥湾内で操業する漁船は特定内水面に陸奥湾が指定されているので5t未満の船であれば労災保険の加入義務がありません。
通常漁師さんは個人事業主なので賃金を支払って助っ人の漁師さんを同乗させると労災保険の加入対象となるのですが前述の規定による例外が適応されます‥一応社会保険労務士資格を持つ身として一口メモでした。
法人格の所有漁船では適用除外なのですが個人の場合この5t未満という漁船での操業がほとんどですね。



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