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たまに買うことがある鉄道雑誌”旅と鉄道”
その名の通り鉄道旅を紹介している雑誌ですが

今回の臨時増刊号は”アニメと鉄道”と題してアニメ作品に登場する鉄道シーンの特集号となっています。


最近のアニメ(特に深夜アニメ)では作品の舞台を現実にある地域に設定しているケースが多くなってきました。

そのためそこを走る鉄道も実際に存在する路線が描かれることが多く車両、駅舎、風景と共に作品中に精密な描写で登場しています。

そこに行けば何時でも大好きな作品の世界に浸ることができる。
”聖地巡礼”21世紀の現在その言葉の本来の意味が変わってしまうほど日本のあちらこちらにアニメの”聖地”が生まれてたくさんのファンが集まっています。
過疎に悩む地方にとっては思わぬ経済効果で地域おこしに一役かっている状況です。
作品中に登場する鉄道にもせっかくだから乗ろう!とか記念きっぷを買ったりグッズを買ったりと・・・
何の予備知識もない人が偶然立ち寄った旅先でやたらとアニメキャラの看板やポスターが並ぶ光景を見たらビックリするくらい盛り上がっている例もあるようです。


アニメ×鉄道…というオタク文化の双璧を集めたこの雑誌、この臨時増刊の前に通常特集として記事が組まれていたようです。



旅と鉄道 2017年5月号 [雑誌]



  • 出版社/メーカー: 天夢人

  • 発売日: 2017/03/21

  • メディア: Kindle版




おそらく売り上げもよかったのでしょう。
半年後にこの臨時増刊号の発刊です。





アニメと鉄道 「鉄道を美しく描くアニメ監督の世界へ」 旅と鉄道2017年増刊12月号



  • 作者:

  • 出版社/メーカー: 天夢人

  • 発売日: 2017/10/28

  • メディア: 雑誌




今回の臨時増刊号の表紙に描かれているのは新海誠監督の「秒速5センチメートル(桜花抄)」の一場面。
私の大好きな作品ということで一目で分りました!(そして衝動買い)


本の内容としては

人気アニメ監督の作品にみる鉄道として新海誠(君の名は。他)、片淵須直(この世界の片隅で他、細田守(サマーウォーズ)監督作品を
作品別ではジブリの「おもいでぽろぽろ」、京アニの京阪電車が登場するあの2作品

秩父線沿線が舞台の「あの花」&「ここさけ」。
「ラブライブサンシャイン」、「ガールズ&パンサー」ここら辺は鉄道どうこうというより聖地巡礼による地域おこしの成功例紹介かなぁ。
そして「銀河鉄道999」(これはおまけか?)
他にも注目のアに鉄として36作品が紹介されています。

概ねアニメも鉄道もどっちも好き!というライトなファン向けでちょっとコアなマニアの方には物足りない内容かもしれません。
あの作品が載っていない!この車両のここが描ききれていない!とかの批判がたくさん出て来そうですが・・・

どちらも”そこそこ”の私にとっては十分楽しめる1冊です。



京アニの人気作「響け!ユーフォニアム」では京都・宇治市が舞台ということで京阪宇治船が登場。
京アニ(京都アニメーション)のように東京に拠点を置かず地方で活動しているアニメ制作会社の作品は地元の風景が良く舞台化されていますね。



劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~ [Blu-ray]



  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン

  • メディア: Blu-ray









近くの弘前市が舞台だった「ふらいんぐういっち」も初回冒頭に確かに奥羽線が登場していました。
でも鉄道が登場するのは極わずかだったのに・・・

作品中に鉄道が印象的に使われているかどうかよりも鉄道がリアルにえがかれているかという視点で編集されている企画というのがわかります。

私自身奥羽線よりも主人公たちが空飛ぶ箒(竹ぼうき)を買いに行った店が実在する県合大手ホームセンターで売り場の雰囲気とか価格POPとか”そうそう”とにやけるシーンが多かったなぁ




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そういえば・・・・

私の家の最寄り駅や町もアニメの聖地らしいです。



2000年代後半に京アニが制作した「CLANNAD AfterStory」に最寄り駅のJR大湊線陸奥横浜駅が登場しています。(18話と最終話)


私はこの作品は見ていないのですがいとこの高校生の息子に聞いたらよく知っていました。
作品中に地元が出ているよと教えてあげたら喜んでいました(本人も気づかなかったようです)
私もネット上でこの町が聖地になっていることを知ったので大きなことは言えません。

作品中では町の名前も駅の名前も出てきませんが東北新幹線の八戸駅(らしき)で在来線に乗り換え。

八戸-野辺地間は当時はまだ東北本線で新幹線接続特急「スーパー白鳥」号が走っていました。



単行のキハ100越しに見えるのは陸奥湾越しのむつ市街。
手前の鋼鉄製の防風雪柵は夏なので折り畳んで描かれているのも細部までリアル。


野辺地で大湊線に乗り換え日本一の菜の花畑がある横浜町の最寄り駅・陸奥横浜で下車。


見事に何もない駅前風景。
駅正面に個人宅の玄関があるというのもシュールな世界(現実世界でも全く同じなんです)
このあとシーン展開としては満開の菜の花畑のシーンが登場します。


結構感動するシーンが展開されるようなのですが・・・・

町の観光協会もいまのところ聖地巡礼に便乗したイベント企画などは全く考えていない様子。

作品中に実名表記がないというのがネックなのかなぁ
それでも毎年菜の花の時期になると”聖地巡礼”としてブログに菜の花畑を見に来た様子がUPされ続けているのでちょっともったいないような気もします。
巡礼者たちもちょっと気が抜けるのではないでしょうか?





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