現在制作中のタミヤのM3LEE MkⅠ中戦車(1/35)はMMシリーズの中でも古いキット(シリーズ39番目)になります。


付属のベルト式履帯は最近のタミヤのキットに使われている軟質プラスチック製ではなくポリエチレンでできています。

ポリ履帯は塗装や接着が可能な軟質プラスチックと違ってそのままでは塗装も接着も不可能なちょっと扱いにくい素材。
(最近はポリエチレンにも使える接着剤も発売されています)

再生産の際に軟質プラスチックに素材を変えて生産してくれればと思うのですが・・・

前回このポリ履帯に塗装下地のプライマーとしてSoft99のプラサフを吹いてみましたが数日経過してみると、やはり部分的に剥がれたりしています#59123;
 
まぁ僅かな剥がれなので気にせず履帯を転輪にハメてみました。


この時点でも起動輪、転輪、誘導輪はすべて可動するので伸縮性のあるポリ履帯を嵌めてもちゃんと履帯も駆動します。

しかし輪ゴムを引っ張って転輪に噛ませるようなものなので、どうしてもこの画像のように上側の履帯が両サイドに引っ張られテンションがかかりピ~んと伸びている状態になります。
(モーターライズではこの方が都合がいいのかも?)
 

実物の履帯では自重によって多少上段の上部転輪側は撓(たわ)んでいるのでこれを再現できるとリアルに見えると思います。

【戦車の履帯が駆動する(戦車が動く)仕組み】は前方の左右一対の起動輪(ドライブスプロケット)のみに駆動力が伝わり他の転輪(後の誘導輪(アイドラーホイル)を含む)には一切駆動力は伝わっていないそうです。

こんな基本的なことも私は最近まで知りませんでした#59142;

 
接着可能な素材なら起動輪、上部転輪、誘導輪と履帯を接着して弛み表現をすることもできるそうですがポリエチレン対応の接着剤を使ってもこれだけ履帯に強いテンションがかかっているとちょっと無理そうです#59124;
 
ネットで検索したところ使えそうな解決策を見つけました#59126;
 
#59131;起動輪、補助転輪、誘導輪の間の撓みを付けたい部分のシャーシ側にピンバイスを使って0.5㎜のドリル刃で穴を開けて0.5mmの真鍮線(WAVEのCライン No.2 (0.5mm) )を履帯の上面に当て抑え込みながら穴に差し込んでやります。

刺さった真鍮線が履帯を上から下向きに抑え込む形にします。
※履帯のテンションが結構きついので真鍮線が押し返されないようにしっかり固定します。
 

どうですか?
片側4か所に真鍮線を挿して履帯の撓(たわ)みを表現してみました。

でもキットの組立説明書の当時の実車の写真をみると、ここまで履帯は弛んではいませんがまぁイメージということで・・・
(撓み加減は真鍮線の角度である程度調整可能です)
 
 
真鍮線は履帯のコマとコマの間に挟まるような位置がベスト。

このまま履帯とともに塗装しちゃえば目立たなくなります(きっと・・)

 
 
#59120;ここまでの様子です。
これから全体にサーフェイサーを吹いてから塗装になります。
 
 
一応、付属のフィギュアを乗せてみました。
  
なんとかこれで塗装工程に移れそうですが・・・

履帯も含め足回りの塗装をしないまま組んだのですがここまで来て”履帯ってどうやって塗り分けるの?”と疑問と不安がガンプラでは塗りわけの塗装工程を考えて組立段階で塗りわけしやすいように後ハメ加工をしたりしますが戦車模型って全て組み上げてから塗装するのが一般的とのこと。

筆やエアブラシの塗料が届かないところは”見えないところ”とか言って塗れていなくてもOKと聞いたことがあるけど・・(手順をミスったかなぁ#59121;)

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余談ですが・・・ 
これがポリエチレンにも使える接着剤です。 
定番のGクリヤーでなくGPクリヤーですね。
 
今回のポリ履帯の接着にも使えそうですがべルト状に連結させる際は組立説明書の指示通り焼き留め の方が強度的にも安心かなぁ。
真鍮線を使わなくてもちょっと緩めに撓めたいなら上部輪転などとポリ履帯をこの接着剤でしっかり接着するだけでOKかも? 

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  • メディア: ホーム&キッチン

▲100円ショップでも入手できるとかいう話も・・・・