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七百鉄道記念館一般公開日(後編) [鉄道&Nゲージ]

5月26日(日)に行われた七百鉄道記念館の一般公開に出かけた記事の後編です。
七百鉄道記念館は廃線となった十和田観光電鉄の旧七百駅の構内にある電車庫(検修庫)を引き継いだ施設です。

運営母体は七百レールファンクラブさんです。
([次項有]Facebook公式ページへ
後編は2両保存されている電車を中心にご紹介です。

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車庫の三沢側からの眺め
左がモハ3401、右がモハ3603


[かわいい]モハ3603
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モハ3603はこの車体色からもわかる通り元東急デハ3655だったものを平成元年に譲渡され両運転台に改造してモハ3603としたものです。

製造は川崎車輛で昭和17年製。戦前に製造された車両ですね

この車両の来歴についてはこちらのブログに詳細があります。
[かわいい]さすらいの814さんのブログ「さすらい館」の記事 3650.形ものがたり~47年の数奇な生涯(クリック

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もとはもとはモーターなしのクハだったものを東急時代にモーター付(デハ)に改造。
戦後の一時期は東急線内を一部を進駐軍専用シートとして運用していたという歴史のある車両です。
晩年はこの東急色に塗装変更して現在に至るようです。
上の画像でもわかる通り塗装の剥がれ(傷み)が目立っています。


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何故か車体側面全景を撮りわすれています[たらーっ(汗)]


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この台車もわかる人が見ればそれなりに興味深いものなのでしょうが・・・


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台車も戦前のものなのかなぁ~

東急カラーの車両は神奈川育ち(川崎出身)の自分にとっては馴染みのある車両です。



[かわいい]HOサイズでこの車両を制作されたisaoさんのブログ「80分の1丁目16番地」の当該記事へ(クリック


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モハ3603は傷みの目立つボディの修復作業が行われていました。
グッズコーナーにはこのようなものも売られていました。


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塗装の剥げたものを”カケラ”として販売。
1枚100円でした。
もちろん東急時代のオリジナル塗膜ではなくとうてつ入線後に塗装したもの。
一見、葉っぱのようにしか見えませんが珍しいので記念に買い求めました。
販売員のかたが”こんなゴミまで売って”と申し訳なさそうにしていましたが面白い企画品だと思います。
上手く加工して栞して売っても売れそうです。


[かわいい]モハ3401
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モハ3401は昭和30年に十和田観光電鉄が帝国車輛に発注した同社オリジナルの車体。

全金属製の車体は半鋼製が主流の当時としては珍しくデラックス車両とよばれるほど・・
このデラックス車両という言葉は子供の頃に読んだ電車の本にも書いてあったような気がします。
このカラーリングがとうてつオリジナルカラーで先のモハ3403も転属後はこのカラーで営業運転をしていました。(晩年に東急カラーにリバイバル)


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車両が保存されている電車庫は検修庫・工場も兼ねているのでこうした床下機器の検査作業ように一段下がったピットになっていました。


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私は鉄道の車庫見学は初めてなので新鮮な光景です。
レールとレールの間はさらに深くなって立ち作業ができるようになっています。
クルマの車検場もこんな感じ。


何の予備知識もなくここへ来てしまったことに少し後悔しました。

あとでyoutubeの動画で実際に動いている様子を見ましたが先に見てテンションを少し上げておくべきでした[ふらふら]


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全列車とも起終点通しての運行だったので方向幕もシンプル

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電車庫の奥(三沢側)にあるのは変電所の建物です。
今回のイベントでは変電所跡では物産展が開催されていました。
メインはとうてつ名物の駅そばの出張販売。

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食事にはまだ早かったので蕎麦はパスしましたが代わりに売られていたとうてつの食堂で使われていた丼鉢を買いました。
1個50円という破格値です。
100均で売っているような安物ではなく重いのが難点ですがこれでかつ丼やラーメン、蕎麦などを作って食べるつもりです。
鉄道イベントで丼鉢を買い求めるとは・・・・

改めて入場口脇の物販コーナーでお土産を物色。
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まずは定番のピンバッチ。バッチ本体は左下の角型バッチ
1個500円とお手頃


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こちらはいかにも十和田(市)らしい風景の絵葉書。(実際には六戸)
最初は写真かと思いましたが風景画でした。


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こちらは雪景色。
絵葉書は1枚150円でこの2枚を購入。


今回のおこずかい帳。
入館料      0円
絵葉書    300円※2枚
ピンバッチ  500円
塗装のカケラ 100円
丼鉢     100円※2個
Pはタダなので1000円ほどでこれだけ楽しめたので最高です。
次回はもう少し予備知識を持って見学したいものです。
※一般見学は春と秋の年2回のみでそれ以外は見学不可という日本一見学しにくい鉄道記念館かも・・・・


普段の駅周辺の様子をストリートビューで確認。
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住宅地のちょっとした空き地。
なんとホームには電車が入線中。

でも撮影日は廃線後なのですが・・・架線を外す前なのかなぁ
前編の機関車編は下記のリンクをクリック
[かわいい]七百鉄道記念館一般公開日(前編)


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コメント 14

ロートレー

ヨッチンさんの周囲には、フアンにとって見所満載の施設が多いですね^^
by ロートレー (2019-06-03 11:55) 

Boss365

こんにちは。
「カケラ」面白い商品!!正直、断捨離中なので買わないかな?一段下がったピットから見る風景は興味深いです。丼鉢のデザイン・絵柄「ガッツリ素朴な感じ」で破格値・良い買い物ですね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2019-06-03 14:53) 

青い森のヨッチン

ロートレーさん
いわれてみればミリオタ、鉄オタには魅力的なスポットが多いですね、遠いという点でも魅力は割増になりますね
by 青い森のヨッチン (2019-06-03 22:31) 

青い森のヨッチン

Boss365さん
カケラは主催者側画の忖度(寄付)のようなものですね
この丼、やたらと重いです。立ち食いそばとかで出せるような代物ではにですよ、少なくとも片手で客に差し出せないくらいの重さがあります。我が家ではラーメン丼にするつもりです。
by 青い森のヨッチン (2019-06-03 22:34) 

isao

このたびは記事中のリンク設定ありがとうございます。年2回の公開ということで日程合わせが難しいですが、僚車モハ3401も保存されているということなので是非訪問してみたいです。丼鉢いいですね。「峠の釜飯」の空き釜も大抵は持ち帰ってくるので多少重くてもノープロブレム(笑)これからもよろしくお願いいたします。
by isao (2019-06-04 01:44) 

ぽちの輔

この鉢はもう生産してないでしょうから
どんどん在庫が減っていくのでしょうね。
割らないように使わないと^^
by ぽちの輔 (2019-06-04 05:45) 

青い森のヨッチン

isao様
ご訪問&コメントありがとうございます。
本州の北端&年2日のみの公開ということでハードルが高めの七百ですがぜひお越しください。
by 青い森のヨッチン (2019-06-04 08:16) 

青い森のヨッチン

ぽちの輔さん
とうてつの駅そばは十和田、三沢ともに廃線後も営業は続いています。場所こそ駅から離れてしまいましたが”駅そば”の看板を掲げています。
この丼鉢はSNS上での画像検索で調べたところ現行の駅そばで使用されているんのとは違うようで過去に使われたものか違うメニュー用なのかはっきりとしません。
私が買い求めたのは開館直後だったのでまだ10個ほどありましたが割らないように気を付けないと・・・・本当に
重量のある丼です。
他にお銚子とか並んでいましたよ
by 青い森のヨッチン (2019-06-04 08:22) 

ねじまき鳥

年2回の公開ですか。貴重な機会ですね。
by ねじまき鳥 (2019-06-04 21:58) 

青い森のヨッチン

ねじまき鳥さん
場所的にもクルマでしか行きにくいところでしかも年2日のみの公開となるとかなり熱心な鉄道ファンしかやって来れないかもしれませんね(ちょっともったいない)
by 青い森のヨッチン (2019-06-04 22:04) 

ぼんさん

どれも歴史を感じさせる車両ですね。
コメント頂いた「釜臥山展望台」をネットで調べてみました。アゲハ蝶が浮かび上がる夜景が素晴らしいですね(^-^)
by ぼんさん (2019-06-05 07:48) 

青い森のヨッチン

ぼんさん様
戦前生まれの電車が数年前まで走っていたなんて驚きですが地方では意外と古い車両が現役で活躍していますね(経営上の事情もありますが・・・)
釜臥山の夜景は数年前に夜景の写真集の表紙になって全国区になりました。日中の景色も素晴らしいですが展望台近くの道路わきいガイドレールが無いのがかなりスリリングです。暗くなってあそこをクルマで‥と思うとちょっと行きたくないですね
by 青い森のヨッチン (2019-06-05 08:30) 

JR浜松

池上線で活躍していた車体かな!
もうこんなに痛んでしまっているんですね。
随分と長い間お世話になりました。(九品仏、自由が丘、田園調布のちょうど間に中・高生〜社会人時代住んでましたから)
by JR浜松 (2019-06-05 09:42) 

青い森のヨッチン

JR浜松さん
そうです、池上線で活躍していた車両です。
平成元年に転属なので私も高校生のころまでは乗ったことがあるかもしれません。
今は架線が外されているので静態保存となっているのですが動力系の方はもうだめになっているかもしれませんね
お疲れさまでしたといった感じです。
by 青い森のヨッチン (2019-06-05 13:34) 

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