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ホタテノオシゴト [日記]

総選挙も終ったのでブログの更新を再開

・・・といっても立候補していたわけでもなく[たらーっ(汗)]

毎年この時期恒例のホタテ養殖”秋の陣”に2週間ほど参戦していました(働いていました)。


ホタテ養殖では春(2月中旬~4月末)と秋(10月)の年2回ほど人手がたくさん必要な作業があります。


春の作業は”耳吊り”といって養殖カゴに入れて生後半年ほど生育したホタテ(稚貝)を海中から引き揚げ、ホタテの耳といわれる部分に穴を開けて今度は養殖カゴには入れずロープに刺したピンに1枚ずつ挿して再び海中に戻す作業。(ホタテの耳といっている部分は2枚ある貝の丁番の部分のこと、ちなみにホタテには光を感じる目があります)

これは手間がかかるので2か月超の作業期間となります。

私もこの時期は模型製作どころではなくブログもほとんど更新できなくなります[ふらふら]


一方、秋の作業は”稚貝作業”といって時系列的には前述の耳吊りで扱うホタテよりも若いホタテ(生後2か月ほど)の直径1~2センチほどの稚貝を扱います。(耳吊り作業の前段の作業)


ホタテは春になると海中に卵と精子を放出します。
ホタテを食べるときにホタテの貝柱の横についている小指ほどの物体がありますが赤いのが卵巣で白っぽいのが精巣なんです。(ホタテは雌雄異体)
産卵直前までこの卵巣と精巣は肥大化するので貝柱は逆に小さいままで産卵時期が終わると今度は貝柱が肥大化します。(貝柱は筋肉相当)
大きな貝柱が好きな方は産卵後の夏~秋のホタテが狙い目です。


[かわいい]ホタテの成長について参考になるサイトはこちら


話を戻して稚貝作業について、海中で受精したホタテの卵はそのまま海中を漂っているのですがこれを特殊なネットで採集して船上で用意した養殖カゴに入れ替えます。
こうして海中で成長させた稚貝を秋のこの時期、一旦、海中から引き揚げて別の養殖カゴに数を万引ながら再び海中に戻します。
養殖カゴの中でホタテの稚貝が密集した状態だと貝が大きくならないばかりか変形したり死んだりするのでこれは重要な作業なのです。
こうして春になったら成長したホタテを養殖カゴから出し前述の耳吊り作業を経て再び海中に戻し出荷まで成長させるのです。(2,3年ほどかかります)


秋の稚貝作業は春の耳吊り作業とは違って短期決戦で10日から20日程度の作業期間です。
この時期は日の出が遅く日没が早いので1日の作業時間も短いので昼食もそこそこ(20分程度)に作業に集中。
私は5時に起きて[時計]6時過ぎには漁港へ、そして3時前のまだ明るいうちに作業を終えて帰宅。
時化(シケ)ればお休みになりますが多少の雨なら作業をするので屋根のない岸壁では結構つらい作業です[ちっ(怒った顔)]
今年は期間中に3日ほど時化でお休みとなりましたが実質9日で作業が終了しました[わーい(嬉しい顔)]
(今月は月2日の禁漁日の設定がないの月なので土日祝日無休です)


陸奥湾ではこの時期まだ真鯛が釣れています。
1-IMG_6315.JPG
▲船長が作業の合間に沖で釣った真鯛

せっかくいただいても魚をさばけないので辞退してしまいました[たらーっ(汗)]

土日になるとホタテの養殖船が遊漁船になって釣り人を乗せて出漁しています。(もちろん遊漁船の営業許可がある漁船だけですが)
ただしホタテの稚貝作業の合間に釣らせている船が多いので釣リ人も大変そうです。
(漁港と沖を数往復しながらの釣りになります)


この後は仕事的にも体力的にも少しゆとりある日々が続きますのでブログの更新ももう少し頻繁にできそうです。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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